【スタッフギア紹介】十人十色!テント泊ギア紹介【松崎編】

ギア選びが難しそうでハードルが高そうに見える「テント泊登山」

挑戦したいけどなかなか...といった方も多いと思います。

そこで今回はエルクスタッフのテント泊装備を深堀し、こだわりや工夫について迫っていきます。

これからテント泊登山を始めたいお客様の参考になれば幸いです。

※本記事は担当スタッフがそれぞれ作成しています。文章の癖なども合わせてお楽しみいただけますと幸いです。

想定 春夏のテント泊 気温0℃~15℃想定

こんにちは!こんばんは。

エルクの松崎と申します。


山遊びが大好きで、山梨に移住してから1年半が経ちました。

クライミング、登山、スキーが大好きですが、最近ではトレイルランニングもはじめました。

ハードさと楽しさにハマりつつ、これまでほとんど走ることなく生きてきた私はもっと体力を付けたい!という気持ちです。


テント泊のギアを選ぶときは「軽いけど信頼出来て、自分に合った物」という基準を大事にしています。

超定番のギアも多いですが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。



「過酷な環境でも“信頼”のおけるギア」松崎のテント泊装備紹介

私が思うテント泊の良さは、圧倒的な自由さ。


泊まる日の、帰ることなく山にどっぷりと浸れる解放感がたまらなく好きです。


山で歩いたりクライミングをしたりするだけでも楽しいですが、テント泊が加わると楽しさは倍増します。

楽しかったり、時には過酷だった1日を振り返りながら仲間とテント場で過ごす時間はかけがえのない思い出になります。


私が装備を選ぶときに大事にしているのは、過酷な環境でも使いやすくて信頼できること。

また、装備同士のバランスも大事にしています。


例えば、保温性の高い防寒着を持っていく時は、シュラフは少し薄めのものにしたり、耐久性の高いレインウェアは嵩張ることを活かして枕として活用するなど無駄のないように意識しています。

とはいえ、最低限の装備というのは個人差が大きいので、じっくり時間をかけて吟味する必要があるのが難しいところではありますね…



ザック

アルファFL40/アークテリクス

ここ最近、トレイルランニング以外のアクティビティではこればかり使っています。

クライミングや雪山登山、山スキー、とにかくこのザックをヘビロテ。


40Lで715gと非常に軽量で岩に擦れてもびくともしないような耐久性を備えており、どんな山行にもついつい持っていきたくなります。


①とにかく荷室へのアクセスが楽で早い

このザックの一番のお気に入りポイントは、素早いメイン荷室へのアクセス。


防水のロールトップと直感的に操作できるドローコードシステムの組み合わせにより荷物の保護とアクセス性を見事に両立させています。


雨蓋のないザックは小物の収納に困ってしまうイメージをお持ちの方もいると思いますが、アルファFLにはそのストレスはありません。

フロントと背面側に十分な容量のジッパーポケットが付いており、ヘッドランプや行動食、地図やコンパスなどを収納しておけます。


そもそも、このザックはメインの荷室へのアクセスが簡単なので、頻繁に出し入れしたいものの収納場所はそこまでこだわらなくても良いかもしれませんね。


②適度な硬さの背面とショルダーハーネス

背面もショルダーハーネスも「これで本当に大丈夫?」と思うかもしれませんが、実はアークテリクスはクライミングハーネスをルーツに持つブランド。

見た目のすっきりさとは裏腹に体にぴったりフィットして重量を分散させてくれます。


ウエストベルトはザックの横ブレを抑えるための簡易的なものが付いています。

腰に荷重を分散させにくいため初めてのザックとしてオススメできるものではありませんが、ある程度経験を積んでシンプルで頑丈なザックを探している方にとっては手放せない相棒になってくれるザックだと思います。



テント

クロスオーバードーム/ヘリテイジ

一言で説明すると、ツェルト以上テント未満。

山で見かけることも多く、超軽量テントとして使用されている方も多いモデルだと思います。


1人で快適に就寝できる広さ(100cm)と軽量性(630g)が特徴で、通常のテントの半分程の重量。


クロスオーバードームはシングルウォール仕様でありながら、優れた防水透湿性素材を使用することでシングルウォールテントの弱点でもある結露の発生を軽減しています。


もちろん、ダブルウォールテントと比較すれば、快適性には劣るかもしれませんが、環境や山行のスタイルによっては、この軽さがかなり大きなメリットになってくれるはず!


私は強風のリスクが比較的少ないような雪山で積極的に使用していて、100cmの幅でも慣れれば2人で問題なく就寝可能です。


注意点はシングルウォールテントゆえに気密性が高いこと。

うっかりベンチレーションを完全に締め切ってしまうとすぐに息苦しくなってしまうので、必ずベンチレーションはあけておきましょう!



寝袋/寝具

シュラフ:スパークSpⅡ/SEA TO SUMMIT

マット:Zライトソル(ショート)/THERMAREST


シュラフとマットは様々なシーズン、環境に対応できるように選んでいます。


スパークⅡ/SEA TO SUMMIT

シートゥサミットのスパークⅡは、コンフォート温度4度、リミット温度が-2度というスペックで、夏用としては少しオーバースペックな印象があります。しかし、夜になると冷え込む夏の山でも薄着で寝ることができて快適です。


初冬や残雪期には、このシュラフに防寒着を組み合わせて対応しています。寒さに強い方の私でも少しひんやり感は感じますが個人的にはあまり問題ありません。


本来であれば、もっと分厚いシュラフを選ぶべきかもしれませんが、私は登攀要素のあるルートに行くこともあります。

そういったルートではパートナーを確保するために立ち止まったりすることが多く、通常の登山よりも保温力の高いジャケットを持っていくことが多いです。

その分、シュラフは軽量化しよう!という考え方でこのシュラフを選びました。


防寒着は、シュラフとセットで使うこと、頻繁に脱着することを前提としているので、湿気を帯びても機能が低下しにくい化繊中綿の物を持っていくことがほとんどです。


Zライトソル(ショート)/THERMAREST

マットはサーマレストのZライトソルを使っています。


私は頭からお尻が収まる長さがあれば十分なので、ショートサイズ(150cm)のものをさらにカットして使用しています。カットすることによって、収納時の嵩張りという逆転を最小限に抑えることができ、ザックに外付けしても岩や木にひっかけてしまうリスクを軽減できます。

そして、このマットの最大の魅力はパンクの心配が全くないことです。地面の状況を気にせずに使えるので、テント場では座布団としても利用し、日帰りのクライミングではお昼寝マットとしても大活躍しています。


沢登りでのタープ泊では焚火をすることがありますが、このマットであればそんな環境でも安心して使えます。


今買うなら…

長らく愛用しているZライトソルですが、今はもっとコンパクトで暖かいモデルがどんどん出ています。

R値2のマットはやはり底冷えを感じることも多々あり、決して快適とは言えないことも…

(私もマットは使いすぎてR値は1.5ぐらいになっていそうです笑)

一度使うともう戻れなくなりそうなのが怖いところですが今買うならニーモのマットが軽くて暖かくて良さそうです…



服装

・ベースレイヤー ロングスリーブ・キャプリーン・クール・メリノ/patagonia

・ミドルレイヤー R1エア・フルジップ・フーディ/patagonia

・ウインドシェル フーディニ・ジャケット/patagonia

・ボトムス マウンテンカラーパンツ/THE NORTH FACE


今の時期はまだまだ寒さを感じるため、薄手のメリノウールのシャツに通気性の高いR1エアを重ね、寒さが厳しい場合はフーディニジャケットを羽織ります。


R1エアは通気性抜群なのに、適度なロフトにより保温力も備えています。

ウインドシェルを羽織れば一気に暖かくなり、脱げば一気に熱気を開放してくれるのでクライミング、冬のトレイルランニング、登山とシーンを選ばずに高頻度で着用しております。


ボトムスはノースフェイスのマウンテンカラーパンツ。

シンプルかつ足さばきが快適なテーパードシルエットで、太もも回りがゆったりしているので夏でも肌に生地が張り付きにくい◎


今買うなら…


メンズ・エアシェッド・プロ・プルオーバー/patagonia

フーディニジャケットを長年愛用していますが、クライミングでは前腕付近の生地のダメージ、トレランではオーバーヒートしやすいなど気になる部分もあるのが正直なところ。


このエアシェッド・プロ・プルオーバーはフーディニジャケットと速乾性の高いロンTを組み合わせたようなデザイン。

クライミングでもトレランでも着たまま行動できる範囲がかなり広がります。


さらにリニューアルにより胸ポケットが追加されました。フーディニジャケットのようにパッカブルに収納できるのはやっぱり使い勝手が良いです。



シューズ

MTN RACER 3/Topo Athletic

クッション性と安定感のバランスが良く、長時間履いていても足が疲れにくいです。

ランでもハイクでも現在はこのシューズをヘビロテしております!


テント泊でローカットシューズは一般的にはオススメはできないですが、装備が軽くて山を歩くことに慣れていれば「あり」な選択だと個人的には思います。


インソールはFUSION-FLEXIのMARSHMALLOWを使用しております。

適度にアーチをサポートしてくれるので足の接地感覚が良く、足裏全体で地面に圧をかけられます。

特に下りでの安定感はかなり高くなりました。

ソックスは、5本指ソックス専門ブランド「インジンジ」のトレイルシリーズを愛用しております。

耐久性の高い化繊素材でできており、濡れても乾きやすいの非防水のシューズとの相性は抜群◎


5本指ソックスは指が動かしやすく踏ん張りが効くので歩行の安定感も高まります。



インサレーション

ゼネアアルパインライトジャケット/Rab

今シーズンの雪山ではミドルレイヤーとして大活躍中のアイテムです。

運動時には通気を促し、停滞時にはしっかり保温してくれる機能を持つ中綿を使用しており、行動中でも、停滞時の防寒着としても使えます。


そして、このジャケットの一番のお気に入りポイントは軽くてコンパクトになること。

アクティブインサレーションは脱がない前提で開発されているものが多く、意外と重かったり嵩張ったりすることも。

このジャケットは、胸ポケットにコンパクトに収納できるので暖かい季節は防寒着としてザックの中に入れておいても邪魔になりません。



レインウェア

レインダンサージャケット&パンツ/モンベル

3レイヤーでゴアテックスを使用しており、耐久性も機能性も申し分なく学生時代に購入していまだに現役です。


夏の南アルプスや北アルプスは天候が急変することも珍しくなく、ゲリラ豪雨に合う可能性も高くなります。

軽量コンパクトなモデルも各メーカーから販売されておりますが、天候の変化に晒される時間が長いテント泊では耐水性や耐久性も考慮して選ぶのがおすすめです。



クッカー/食事

・バーナー&クッカー マイクロモ/JETBOIL

・食事 U.L.弁当

・行動食 マナバー、その他(グミやチョコなど好きな物)


とにかくすぐにご飯が食べれるセット。

ジェットボイルのマイクロモは一年通して山で使用でき、500mlの水を沸騰させるのに約2分20秒と、燃焼効率がとにかく良い!


また、バーナーとクッカーが一体型になっているので、クッカーがバーナーからおちる悲劇が起きにくく安心なのもお気に入りポイントです。


ジェットボイルは軽量なバーナーとクッカーの組み合わせに比べると重たくはなります。

それでも、燃焼効率の良さと安定感の高さでついついこればかり山に持っていくようになりました。


行動食はMANABARがお気に入りです。これまでソイジョイ派でしたが、腹持ちの良さと味にハマってしまいました。

適度にしっとりしていて山で疲れていても食べやすいです。


山飯は最近ハマっているMOUNTAIN PARTYさんのUL弁当!

軽くて、ハイカロリー、そして美味しい、三拍子揃った山飯です。

一つ一つ手づくりの安心感と本格的な味で、調理時間はほとんどの商品が5分ほどで完成です。


全14種類と味の種類も豊富でどれも美味しいので、ついつい全部試してみたくなります。

個人的にはココナッツチキンカレー、山のビーフン、フルーツミルクグラノーラがお気に入り!



エマージェンシーキット&小物

夏山ではポイズンリムーバー、冬山ではツェルトを追加するなど季節によって多少の違いはありますが、足首の捻挫や擦り傷など山で起きる可能性が高い怪我に対応できる最低限のものを常に入れています。

(今回はテント泊なので、ポールが折れた時のためのリペアパイプを入れています)


軽い傷であっても出血を伴うような場合はとにかく傷口の洗浄が大切です。

ペットボトルのキャップに穴をあけた物を入れておいて、傷の洗浄に使用しています。

このキャップを使うことで少量の水でもしっかり洗浄できます。


トイレットペーパーはめったに使わないですが常に新品のものを入れています。

ジップロックに穴をあけてペーパーごと紐を通しておくと首にかけて使用できるので便利なのでおすすめです。



まとめ

今回はテント泊装備について紹介させていただきました。

この後もエルクスタッフのテント泊装備を紹介させていただきますがまさに十人十色。

山行スタイルや好みによって装備のチョイスは異なります。


少し癖強めのギアもありますが、これからテント泊登山をはじめたい!という方にとって少しでも参考になれば幸いです。


また、エルクでは初心者向けのテント泊講習会を開催します!

テント泊をはじめたい方に必見のイベントとなっております。

ぜひこの機会にテント泊の基礎について学びましょう!