【打刀】創業80年の刃物メーカーが作るペグが入荷しました

こんにちは、こんばんは
エルクの吉田です。

今月より新規お取扱となった福善のペグについてレビューさせていただきます!


福善とは


岐阜県美濃加茂市にて創業80年の機械器具用刃物メーカーである福善刃物工業が展開するアウトドアブランド。

「頑丈さ軽量さ美しさ」を兼ねる福善の商品は、ペグをはじめ自在金具やナイフなど80年のノウハウが詰まった金属製品を多数リリースされています。


また見た目や性能だけでなく、商品のギミックが面白い。
ぜひ手にとっていただきたい商品たちになります。




打刀シリーズ

その中でも特におすすめしたいのが「打刀(うちがたな)」シリーズ。
SNSで見たことある!と思った感度の高いキャンパーさんも多いのではないでしょうか。

福善を代表する商品になりまして、エルクでも入荷してすぐに50本を超す売上となりました。
今まで短期間でこれほどペグが売れたことはありません...笑

それほど取扱いを待ち望んでいた&興味がある方が多い注目商品ということだと思います!


打刀の良さ


エルクでは20cm/28cmの2種類を取扱しております。
大まかにいうと「薄くて軽いのに固定力のあるペグ」です。
ただ本当に大丈夫なの?という声もあると思います。

そこで今回は打刀についてフィールドテストしてみましたので、所感などをレビューしていきたいと思います。


その前にまずは、打刀とは何かについて説明させていただきます。
(今回は28cmを中心に紹介)


【前提】打刀の特徴


①驚きの軽さ


私が今まで使用していたのは、スノーピーク社製ソリッドステークを含む鍛造ペグ。
主に30cmを使用し、1本当たりの重さは180g。
ゼクーLは固定に30本ほど使うので、5.4kg。まぁ重いですよね(笑)
設営前にずしっとした重みのペグケースを掴むと、なんだか気も重くなります。


オートキャンパーにしてもバックパックキャンパーにしても軽いほうがいい。
それは間違いないと思います。

打刀28cmは1本87gと約半分ぐらい。30本でも2.6kgと非常に軽量です。

また、長方形の平板形状のため重ね合わせて収納できるスタッキングが可能です。 
これにより収納ケースも幅狭な物でよく、テント収納ケースにも一緒に入れやすいと思います。

➁軽いのに強い


鍛造ペグの半分しか重量がないのにも関わらず、打刀28cmは強靭です。

鍛造ペグ同等程度に曲がりにくく、固い地面でもガンガン打ち込むことができます。

更に撤収時はペグを回転させることで簡単に引き抜くことができます。
設営から撤収まで、使っていて気持ちのいいペグです。

また、特殊な刃物用ステンレス鋼を使用しています。
それにより 2.5ヶ月ほど屋外に放置しても錆の発生がほとんど見られないほど、優れた耐食性を有しています。


➂環境に合わせた固定力


28cmは、柔らかい地面でも活躍する2WAY仕様。

厚み方向・幅方向の2種類で打つことで、環境に合わせた固定力を発揮することができます。
今回のテストでは柔らかい芝生ではありましたが、あえて厚み方向で固定しどの程度なのか実験してみました。


テスト


1泊2日のキャンプで製品をテストしてみました。
テスト条件は以下の通りです。


【テスト条件】
テント:ゼクーL/ゼインアーツ(総重量:12kg 最大10人用)
テスト環境:朝霧のひらけたキャンプ場 柔らかめの芝生
天候:雨(降水量6mm)
最大風速:8m
メイン:打刀28cmを使用
サブ(張り綱):打刀20cmを使用


今回は所感について語らせていただきます。


打ちやすいヘッド

打刀のヘッドは縦長。
鍛造ペグのヘッドは丸みをだし打ちやすくしているものの、滑ってしまった方も多いはず。

しっかりと面に当たり打ち込むことができるので、滑ることなくノンストレスでした!
これは小さめのハンマーでも当てやすいと思います。

正直打ちやすさは嬉しい誤算で、「強く軽くそして打ちやすい」というのは本当に抜かりないペグだなと感じました。

また今回はキャンプ経験の少ないパートナーに協力してもらい、力の弱い女性でも打ち込めるかテスト。簡単に打ち込むことができ、「スッと入っていく!」と感動していました。
確かに鍛造ペグですと柔らかい地面でも抵抗を感じながら打ち込んでいく感覚でしたが、打刀の場合スッと抵抗なく入っていくのが印象的でした。


主張の少ない美しさ

いい意味でいうとテントを際立たせる、逆をいうと見つけにくい ということではありますが、撤収時に見つけられなくて困ることはありませんでした.
遠目で見ても真っ黒なこともあり鍛造ペグは目立ってしまいますね。


テントの張り姿にこだわるキャンパーにとっては、このちょっとした違いも大切だと思います。
美しい姿のテントなので、せっかくならありのままの姿で設営したい。
個人的にとても嬉しいポイントでした。


強靭な固定力


今回は雨+風のテントがたわむ環境ではありましたが、ペグが抜けることなく固定力の強さを実感しました。
また、小さい子供もいて張り綱に何回も引っ掛かることもありましたが打刀が抜けることは1回もありませんでした。

風の影響を受けやすい湖畔や海沿い、ふもとっぱらキャンプ場などの開けた風の強い場所でもしっかりと固定することができると思います。
この安心感こそ一番の魅力だと思います。


お手入れのしやすさ


ついてしまった泥など一気に落とせる構造です。
またシルバーのため汚れの視認性がよく、落とせていない場所を簡単に判別できます。
平型のため持ちやすく一気に拭き取ることができます。
特殊な刃物用ステンレス鋼を使用しているので、バシャバシャと水洗いしても錆びにくいのも嬉しいですね。


また穴も開いていないので、拭き取り漏れも少なくなり水滴残りがありません。
ただし岩などに当たってしまった時にはバリが出てしまう可能性があるため、必ず確認することが必要です。(バリは石を擦れば簡単に取れます)


所感まとめ

使用した感想を述べると「改めて打刀めっちゃいい!」です(笑)
天候の悪い中で大型幕をしっかりと固定してくれました。
正直全て打刀に変えたいなと感じるほど、使いやすく安心するペグでした。

ここで注意点を紹介します。
打刀の注意点としては、「焚火等の火気周辺で使用しない」「打刀のみに荷重がかかるようにして引き抜くこと」。

「焚火等の火気周辺で使用しない」
ペグに熱を持たせてしまうと、本製品の特徴である頑丈さが損なわれ十分に機能しなくなる可能性あります。


「打刀のみに荷重がかかるようにして引き抜くこと」
撤収時に打刀を引き抜く際は、ガイロープを外す、または自在金具にてガイロープの張力を弱め、打刀のみに荷重がかかるようにして引き抜きを行ってください。 ペグ抜きと打刀でガイロープを挟んだ状態で引き抜きますとガイロープの破損、または切断の恐れがございます。


注意点を守りながらキャンプを楽しみましょう!

エルクでは打刀をはじめ、ほとんどのラインナップをお取扱いしております。
日本の技術が詰まった美しいキャンプギアをぜひ店頭でご覧くださいませ!