【山百チャレンジ25座目 黒岳】すずらんの里から登る、御坂山塊最高峰の山へ

山梨百名山チャレンジのこのブログも今回で25座目となり、四分の一を消化しました。


最初は完登まで雲を掴むような感覚でしたが、一座一座登っていけば、決して100という数字も届かないことは無いのかなと思ってきました。


25座、逆算すれば残り75座、、😑

やっぱり100座は大変ですね(笑)

今回登った山は黒岳です。

御坂山塊の一部である黒岳の標高は1,793mと、御坂山塊の最高峰となります。


ちなみに黒岳という名前は全国に多数存在するため、区別をするために御坂黒岳(みたけくろだけ)とも呼ばれています。

そんな黒岳は河口湖のちょうど北側に立つ山で、河口湖畔からその姿を綺麗に捉えることができます。


とはいえ河口湖側から登る人は稀で、私はサクッと登れるメジャールートで登ってきました。

「芦川のすずらん群生地」の駐車場からスタートしました。


すずらん群生地は釈迦ヶ岳黒岳、二つのピークの谷間にあります。

その場所が標高約1300mもあり、黒岳、そして釈迦ヶ岳にも楽に登ることができる場所となっているので、登山口として正直めちゃくちゃいい環境となります。


そんな場所にやって来たのが5月29日と、例年5月下旬に見頃を迎えるスズランの花期に合わせてきましたよ~。

駐車場から日向坂峠を経て山頂、そしてすずらん峠を経てスズラン群生地を最後に見る行程です。


それでは登山レポート本編をご覧ください!


【登山レポ①】
日向坂峠経由で黒岳山頂へ

スズラン群生地駐車場(06:32)-スズラン群生地駐車場分岐(06:56)-日向坂峠(07:05)-黒岳(08:09)

すずらんの里駐車場はもう少し上に第一(?)駐車場があるのですが、すずらんの時期は混雑するのでもう少し手前にある駐車場からスタートです。

すずらん推しのこの場所は、以前秋に来たときは静かなものでしたが、、


この日はすずらんの見頃&日曜日という事で、下山した時には混雑しているのでしょうか。

道路を少し歩いてこの広い場所が第一駐車場です。

スズランの時期で無ければこの場所に駐車できるでしょう。

標高の高さ、ピークまでの近さ、そして綺麗なトイレも完備と、やはり登山口として最高の条件がそろってます。

駐車場からすずらん群生地はすぐなのですが、帰りに寄ることにしましょう。

このまま新道峠方面の道路を歩いて行って、登山道に取り付きます。


新道峠までバスで上がれば、さらに黒岳山頂へ楽にアクセスすることができます。


とはいえ新道峠にある「FUJIYAMAツインテラス」目当ての観光客と一緒にはなりたくなかったので、ここから登りましょう。

登山開始です!


まずは釈迦ヶ岳の黒岳を繋ぐ稜線に上がるので、釈迦ヶ岳の案内ですが正解ですのでご安心を。

クサタチバナ?

登山開始から山野草に早速迎えられ🌸

5月中ということもあって、まだツツジも見ることができました。


山梨百名山チャレンジのおかげで、ここ3ヶ月でツツジは一生分見ることができた気がする(笑)

この分岐から日向坂峠へ向かい、黒岳山頂を目指します。

分岐から峠に出るまで下って行きます。


途中黒岳の展望を見ることができました!

今日もいい天気に恵まれましたね~🌞

急遽道路に出る事になるのですが、ここが日向坂峠になります。


ここから反対側に道路を渡って、再び登山道を歩きはじめます。

天気も良く新緑がきれい👏


山梨百名山の中低山を回るなら、新緑がきれいで暑すぎない、天気も安定している3~5月がベストシーズンな気がします。

途中この休憩した場所が、すずらん群生地から最短で黒岳へ向かう道の合流地点。

極力道路を歩きたくないということで日向坂峠経由のコースを選びましたが、最短で行きたい方は青線のルートでどうぞ。

最短ルート合流地点から、徐々に登りの斜度が増してきます。


とはいえ道も歩きやすく、斜度が強いところではつづらに道が付けられ、そこまでハードに感じる事は無いでしょう。

山の花はツツジだけではないですが、3-5月のツツジの時期こそやはり中低山のベストシーズン!


もう7月ですが本当はこの時期にもっと中低山を登っておきたかった、、

さて山頂まであと少し、一気に登っていきますよ~!

この看板が見えたら、山頂まであと僅か!

黒岳( 1,793m)に登頂です!


駐車場からここまで約1時間半の行程でした。

山頂は樹林の中で展望がないのですが、山頂から少し離れた場所に展望地がある模様。


そこに立ち寄ってからすずらんの群生地へ下りる事にしました。


【登山レポ②】
富士山の絶景とニホンスズラン

黒岳(08:09)-黒岳展望台(08:14)-休憩-すずらん峠(08:50)-スズラン群生地駐車場(09:33)

山頂から富士山の展望台までは5分ほどの距離となります。

多少疲れていても、せっかくここまで来たなら展望台まで足を延ばしましょう。


そうすれば

河口湖越しの富士山を見ることができます!


富士山の展望は山梨百名山を登っていたらいくらでも見る事になりますが、正直言って富士山が大きな単体写真は飽きてくるんですよね(笑)


この画角、河口湖やツツジの前景、なかなかお気に入りの一枚を撮ることができました。

この展望台はそこまで広くありませんが、登山者はみなこの場所でご飯を食べたり休憩をしたりと、それぞれ思い思いの過ごし方でこの景色を堪能していました。


僕たちもここで休憩することとしました🍙

展望は富士山だけでなく、黒岳から続く御坂山塊の西側、節刀ヶ岳や王岳方面稜線に

南アルプス南部の荒川岳、赤石岳の姿も見ることができました。


FUJIYAMAツインテラスからみる景色もさほど変わらないと思いますが、やっぱり登って静かにこの展望を楽しめたほうが、僕は性に合います。

さて展望台、黒岳山頂を後にし、ここからは稜線上に下ってすずらん峠へ。

すずらん峠からは一気にすずらん群生地まで下りていきます。

「この先 危険」の看板が見えて、身を構えながら進みましたが、危険個所は全く遭遇せず。

ようやく危険らしい足場の狭いトラバース道が出てきました。


この道も以前はもっと足場が悪かったり危険な箇所があったのかもしれませんね。

一般登山者からすれば特に問題ない道となっているので、進んでもらって大丈夫です。🙆🏻‍♂️

途中から林道を渡ったりしますが、標識通りすずらん群生地方面へ下りていきます。

黒岳山頂から約一時間程で、すずらん群生地に下りてきました!

ゲートを越えて群生地内に入ってみると、すずらん目当ての多くのお花見客の方がいらっしゃいました。


人がいっぱいいるけど、肝心のすずらんはどこと道行く人に聞いてみると、、

「👆ここにいますよ」

といわれ、カメラのズームを最大限にすれば

いたいた!👀


最初は小さすぎて気づかなかったですが、足もとを見ればすずらんがいくつも開花していました!

ニホンスズランはなじみのあるドイツスズランに比べ小さいそうです。


また葉に隠れるようにひっそりと咲き、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。

その可憐さ、小ささ、か弱さがニホンスズランの魅力かもしれませんね。

すずらん観賞を終えたのちに、駐車場に戻ってきました。

このころには多くの観光客でごった返していましたので、すずらん観賞に来られる場合は早い時間の方がおすすめですね。


さてたった3時間の行程でしたが、新緑やツツジ、富士山の景色、そしてすずらんまで楽しめた濃密な山行となりました。

黒岳は山の魅力をコンパクトに楽しめる事ができるので、山の経験が少ない方も無理なく楽しめる良い山です。


他の御坂山塊の山も、展望がありながら体力的に難易度の低い山が多いです。

未だ残している山百チャレンジの山も季節を問わず楽しめるので、今後の御坂山塊山行もとても楽しみです。


黒岳に続き同日に釈迦ヶ岳も登ったので、今回のブログでは立ち寄りスポットは省略させていただきます。

黒岳の登山情報は以下にまとめましたので、登られる方は是非ご参考にしてください。


黒岳 登山情報

【今回の山行記録】

山行時間:03:18 距離:6.1 km

登り:604 m 下り:590 m

【標準コースタイム(目安) 3時間20分】

スズラン群生地駐車場ー0:30ー黒岳/釈迦ヶ岳分岐ー0:10ー日向坂峠ー1:10ー黒岳

黒岳ー0:05黒岳展望台ー0:05ー黒岳ー0:20ーすずらん峠ー1:00ースズラン群生地駐車場


【アクセス(すずらん群生地駐車場)】

・JR中央本線石和温泉駅から車で45分

・中央自動車道笛吹八代スマートICから30分

登山口に近い駐車場は50台ほどあり、すずらんの時期で無ければまず停める事ができるでしょう。駐車場代は無料です。

【アドバイス】

すずらん群生地駐車場ではトイレがあるので、ここで済ましてから登りましょう。

トイレは新道峠までの送迎バス運行期間中のみの開放となるので、冬季は使用することができません。


本山行のように日向坂峠経由でなく最短ルートで登れば、15分ほど短縮できます。

ルートに危険個所は無く、登山経験の浅い方にも挑戦していただける山となります。


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活用方法はジオグラフィカなどで活用していただけます。

続いての山行記録はこちら👇