お久しぶりのフィールドレポートは韮崎市に位置し、日本百名山のひとつでもある鳳凰山、地蔵岳。
そして結果から先に言えば、深雪にコテンパンにやられ敗退をかますという始末。
この山行がもともと一人の人間が発案した面白いプロジェクトという事もあって、敗退山行ですがこのブログに簡単にはなりますが記録を記します。
集合場所は鳳凰三山地蔵岳へ登るルートの登山口、御座石鉱泉です。
上の写真は今回の山行の僕の荷物、、書き忘れていましたが筆者でありこの山行へ行ったのはスタッフ綾井です。ホームページブログではほぼすべて僕が書いているので、名乗るのを忘れがち(笑)
さて荷物にスキー道具を付けているのは、地蔵岳の山頂直下に砂払いという大きな斜面が広がるのですが、そこを滑りたいというのが今回の山行の目的なんです。
砂払いというのが、上の写真の左下に位置する砂の斜面。
そして背後にそびえるのは鳳凰の象徴でもある、オベリスクの岩峰です。
「このオベリスクをバックに滑りたい!」と、この山行を発案したのがこの人、、
エルクではお馴染みのプロマウンテンアスリートの山本健一(ヤマケン)さんです。
ヤマケンさんは「韮崎市鳳凰三山を味わい尽くすプロジェクト」という、地元韮崎の魅力を発信するという目的でこの山行を計画。
鳳凰三山というスキー登山では見向きもされない山を、あえてスキーを背負って登って滑ることで、韮崎の山の魅力を紹介したいとのこと。
多分ですが、ヤマケンさんが楽しいからやってるというのも大きな理由の一つだとは思いますが(笑)
そんなこんなで、ヤマケンさんとそのプロジェクトのカメラマンである武部努龍さん、そしてエルクスタッフ綾井がお邪魔させていただく事になりました。
だってオベリスクバックに滑るなんて、そう滅多にないチャンス、絶対やりたいでしょう!
登りだしてすぐに東の山の端からは朝日の光が差し込んできます。
この山行の成功を早くも祝すかのような、快晴の天気で登山の幕が開けました。
そしてヤマケンさんはもちろん、ここは武部さんも綾井も何度も何度も登ったことのあるコース。
不安なくドシドシ進んでいきます。
登りだしてすぐに雪が出てきますが、朝は締まった雪だったので、難なくクリアしていきます。
ヤマケンさんは僕とは比べ物にならない体力と馬力の持ち主なんで、スキーを背負ってもガシガシ前へ進んでいきます。
燕頭山までの急登も順調に進んで、予定よりも早いペースで燕頭山に到着です。
ここからは綾井と武部さんはワカン、ヤマケンさんはスノーシューを付けて歩いていきます。
最高の天気、そして見えてきました地蔵岳!
ここまでは順調なのと快晴という事もあって、疲れを感じずご機嫌登山です(笑)
まずは鳳凰小屋(標高約2400m)を目指しますが、山の斜面を回り込むトラバース道になっています。
雪がつくと少しひやりとさせられるので、ヤマケンさんがステップを切って安全に登れるようにしてくれました。
しかしテクニカルなコースというよりも、むしろ雪の深さと質にやられました、、
上の写真はヤマケンさんが、いっこうにやって来ない二人を探しに戻ってきた写真。
寄ってみれば
埋没してキャーキャー言いながら苦しんでいる武部さんと綾井。
ヤマケンさんがスノーシューでラッセルしてくれたとはいえ、ワカンの浮力では沈む沈む、、
1歩ごとに沈んでいき、10歩ごとに腰まで埋まるの繰り返し。
👆ちょっと前までご機嫌野郎でしたが、雪にやられてこの笑顔は消え去りました(笑)
燕頭山からは予定よりも大きく遅れて、ここでこの山行目標は鳳凰小屋までとなりました。
結局ラッセルをする場面では、スノーシューの浮力が欲しくなりますね~。
何とか雪に埋まった鳳凰小屋へ到着!
ここまでが本当に長かった、、快晴でこのまま突っ込めば登頂することができたと思いますが、冬山のリスクの高さを考慮してここで撤退します。
悔しいけど山は逃げないということで、ここで来た道を戻ります。
もうここで体力を使い果たした綾井からすれば、ナイス判断をしてくれたと思います。
ヤマケンさんと綾井はスキーとスキーブーツを担ぎそのまま下山。
綾井と武部さんは持ってきた一眼カメラを出さずにそのまま下山と、ただただ重たい荷物を背負って登り下りただけという事になりましたが、このメンツはトレーニングと切り替えられる人たち。
背負うだけ背負ってなんぼじゃないですか、だってレースでもなくただの遊び。
遊びならとことんその過程も楽しみましょう!
小屋まではしっかりトレースがつき、滑走するまでの要領も分かったので、ヤマケンさんと武部さんはすぐに再チャレンジするそうです。
きっと成功すれば素敵な写真が上がると思いますので、ヤマケンさんのインスタグラムをフォローしていただければと思います!
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