なぜエルクは修理をするのか― 売った責任を果たすということ ―
- 2025年2月23日
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エルクはアウトドア用品を販売する店として始まりました。そして今も、登山靴やウェア、ギアの修理を行い続けています。
新品を買うことが簡単な時代に、なぜ修理を続けるのか。
その理由を、創業者の柳澤仁はよくこう言います。
「売った責任があるから。」
これは単なる精神論ではありません。エルクの仕事の考え方そのものです。
道具は「売った瞬間」に終わらない
商品を販売することは、関係の終わりではありません。むしろ始まりです。
その道具は、山へ行きます。雨に打たれ、岩に擦れ、何度も使われる。
自然の中で使われる道具は、必ず消耗します。
だからこそ、売るだけで終わらない。使われ続けることまで含めて責任を持つ。
それがエルクの考える商いです。
道具には時間が宿る
アウトドアの道具は、特別な存在です。
山を歩いた時間。越えてきた稜線。耐えた風や雨。
使い込まれた道具には、持ち主の時間が刻まれています。
修理はそれを消す行為ではありません。時間を引き継ぐ行為です。
自然の中では「直して使う」が当たり前
山の中では、壊れたからといってすぐに買い替えることはできません。
直す。工夫する。手を入れる。
これはアウトドア文化の基本です。
自然の中で生きるということは、物を使い捨てないということでもあります。
売った責任とは何か
売るという行為は、物を渡すことではありません。
その道具が使われる未来に関わることです。
壊れるかもしれない。傷つくかもしれない。限界を迎えるかもしれない。
それでも使われ続ける。
だからこそ、必要なときに支え続ける。それが売った責任です。
修理は信頼の延長線
お客様は道具を買うだけではありません。
安心を買います。
相談できる場所を持ちます。
戻って来られる拠点を持ちます。
修理は、その信頼を具体的に形にする仕事です。
修理は自然との関係でもある
自然の中で活動する以上、私たちは環境の一部を使っています。
資源を使い、物を作り、消費する。
修理は、その循環に対する姿勢です。
壊れたら終わりではなく、手を入れて使い続ける。
それは環境との関係を丁寧に扱うということでもあります。
直すことは、責任を果たすこと
エルクが修理をする理由は、とてもシンプルです。
売ったから。
使われ続けるから。
関係が続くから。
直すことは、続けること。そしてそれは、売った責任を果たすことです。



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