【富士山 後編】富士吉田ルート解説!一合目馬返しから日本一の富士山剣ヶ峰まで!【吉田登山道上半部】
- 2023年7月5日
- 読了時間: 8分
更新日:3月18日

前編を書いた頃よりコロナウイルス感染症による社会情勢がまた悪くなっております。
現在は山梨県では南アルプス市営の山小屋が9/12までの休業を決めております。
富士山ではそういったお知らせが無いものの
なかなか行きたくても行けない、登りたくても登れない
という方も多いのではないでしょうか。
前編では「富士山は今年が狙い目」と豪語したものの
お住まいになられている各自治体の状況をみて、無理のない範囲で山に登られるようにしましょう。
また今年は無理な方も来年の参考にしていただければなと思います。
さて今回は富士山の六合目から山頂、そしてお鉢巡りをするまでの
富士山吉田ルートの後編フィールドレポートとなります。
馬返しから登ってきて、地味~に足に疲労感を感じながらも
爽やかな表情を崩さない杉本ガイドに引っ張られ、いざ山頂へと向かいます!

六合目からは落石防止のための大きな壁に沿って、ジグザグに付けられた道を登ります。

この砂利道が砂浜のように沈んだりするので、結構足が取られて疲れやすいんですよね
スバルライン五合目から来る人にとっては、まだ余力のあるところではありますが
ここでガツガツ登ってしまうと後に響くので、歩幅は小さくゆっくりと歩くのがいいですよ!

また六合目以降からよく目にするのがこの黄色の標識。
黄色は吉田ルートのカラーとなっていて、視覚的にもルートを間違えないようにするために色が付けられています。

登りでルートを間違える方はほとんどいませんが、下山中や須走口との合流地点では
しっかりと確認して登るようにしましょう。
視界のきかない天気の悪い日は特に要注意です。

ジグザグの砂利道を越えれば七合目、ここから吉田ルートでは山小屋ラッシュが続きます。

山小屋では泊まらない方にも軽食やジュースの販売、金剛杖に焼印を押してくれたりと
つらい富士登山のオアシス的な場所になっていますよ。

いい感覚で配置されていて、景色も見渡せる休憩用のベンチもあるので
小屋によるとついつい座ってゆっくりしちゃいそうになります(笑)

七合目から八合目にかけては急な岩場も所々出てきます。
晴れていればいいのですが、雨で濡れるとすべりやすくなってしまうので
ここを通る際は気を付けてくださいね。

杉本ガイド「富士山の岩は固くて鋭いので、手をつく際は注意が必要です。」
確かに触ってみると、他の山域で触る岩よりも鋭くて痛い、、
もしこの岩が落ちてきたらと思うと少しぞっとします。
富士山の岩はマグマが冷えて固まった溶岩です。
道で踏まれているところは比較的滑らかになっているのですが
手を置くところは鋭かったりするので、手袋もあった方がいいでしょう。

そんな岩場にも咲く花もありますよ。
六合目からはお花畑のようなところはないですが、頑張って根を張っている高山植物も可憐で癒されます。

七合目の山小屋ラッシュを抜けて、ようやく到着の八合目は「太子館」のあるところから。
八合目を越えればそこは既に標高3000mを越えてきます。

ここから"本"八合目へさらにジグザグの砂利道が続きます!
ここまでくると辛そうに歩く方や、へたり込んでいる方もちらほら。
他人事ではありません、辛かった(笑)

元祖室入り口にある石柱に書かれた「海抜一万八百七尺」という文字。
「尺」は日本古来から使われる長さの単位です。
1尺=約0.303mということですから、ここの標高は…各々で暗算してください(笑)

本八合目を越えれば標高が約3400m、そしてここからは浅間大社奥宮の境内地となります。

本八合目は須走口登山道との合流点にもなっています。
下山道と交差する場所にも近いため、天候や体調次第ではここで諦めて下山するのもありでしょう。

ここまで来て見下ろせば頑張って登って来たな~と目で見て実感できる高さになっています。
富士山って不思議なもので、山が大きすぎるのか山頂は見えていてもなかなか近づいてこない感覚になります。
本八合目を越えて九合目、そして山頂へは体力だけでなく折れない心も必要かもです。

九合目手前でかっこいい修験者さんにお会いすることができました!
お話を聞けば各所でのお勤めを行いながら山頂へお参りしに登られるそうです。
馬返しから登ってくると、信仰の跡に少し寂しさも感じておりましたが
まだまだ信仰の灯は消えておりません。

白い鳥居まで来ればようやく九合目、標高は約3,600mと山頂まであとわずか!
残りわずかとなれば元気が湧いてきます!
しかしここから急で狭い岩場も出てくるので、気を引き締めていきますよー!


吉田口頂上にある久須志神社、ここは例年ハイシーズンは人でごった返すのですが
やはり今シーズンは人が少なかったですね。

さてここから富士山のお鉢を回るルートで、日本最高峰の剣ヶ峰を目指します!
吉田ルートで来られた場合、剣ヶ峰はお鉢を挟んで真反対にあるので
最高峰3776mへ登るためには一周約1時間半かかる行程を歩かねばなりません。
ここにきてのおかわりはなかなかハードですが、天気のいい日は…

日本で一番高い場所にある大パノラマの景色を拝むことができます!
こんないい天気であればお鉢巡りするっきゃないでしょう!
吉田口頂上から反時計回りで進んでいきます。

お鉢巡りは多少の起伏はあるものの、吉田口頂上まで延々と続く上り坂に比べれば
この景色と満足感も相まって、非常に軽快に歩くことができました。

最後に少しの登りと短い石段を登れば・・・

「日本最高峰富士山剣ヶ峰」と書かれた石標が建つ剣ヶ峰山頂に到着です。
一合目がら登ったぶん、今までの富士登山では味わえない達成感がひとしおです。

いつも驚くのですが、高さは日本第一等でも三角点は二等三角点なんですよね~。
国土地理院が測量のために設置した三角点ですが、山の大きさや知名度ではなく
測量の容易さや見晴らしなどを基準に設置されたようです。

馬返しまで帰らなければならないので早めに剣ヶ峰を後にし、ここからはラスト半周のお鉢巡りを楽しみます。

大迫力の火口に、天空のトレイル…もちろん標高の高さで山の価値が決まるわけではないですが
やはり富士山でしか見れない景色はあります。

そんな余韻に浸りながら歩いていたら、吉田口山頂へ戻ってきました。
下山の際は要注意なのですが、登ったルートとは別に下山道があるので
下山道の標識を見落とさないようにしましょう。

登った分だけ下りないといけないのが、悲しいかな登山の常でございます。
ひたすら続く下りは、ほんとに登りよりも辛く感じました…
体力に余裕があれば杉本ガイドのように走って下ってください。

登りは大変な砂の道も下りはクッションが効いて膝にやさしいので、駆け降りることも可能です。

冒頭でも書いたように、下りはこういった分岐だけ間違えないようにしましょう。
気が付けば須走口登山口なんて絶望的ですからね(笑)
「一生に一度は富士山に登りたい。」
そう思って初めて登った富士山以来、結局何度も足を運ぶこととなっている富士山。
何度来ても今回の山行のように、新たに古道の魅力を発見したし
またあの絶景を見たいと思わせてくれます。

「一生に一度と思ってはいたけど、一生に一度では足りない。」
富士山に初めて登られる方は、装備や登頂に向けての準備をしっかりして
やはりまずはあの絶景と達成感を味わってほしい。
そして一度登った方も、今回のように馬返しから六合目の吉田登山道下半部や
他に三つある登頂ルート、村山古道や御中道(おちゅうど)などの歴史の道を
調べて歩いてみると、もっと富士山が楽しくなるはずです!
今年は行けなくても、来年には日本最高峰の景色を皆さんも見れますように!
今回一緒に登山していただいた登山ガイドの杉本龍郎さんは
山梨県韮崎市に住みながら、富士山だけでなく南アルプスや八ヶ岳など
山梨県の山を中心にガイドされています。

海外登山やガイドの経験もあって、若いのに非常に知識と経験も豊富ですので
一緒に登ると学べて楽しいです。
よければ杉本ガイドのSNSもチェックしてみてください👇
インスタグラム: @sugimototatsuro
■ この山に行く前にチェック
富士山は日帰りでも楽しめる山です。初めての方や久しぶりの方は、装備や服装の準備がとても重要です。
▶ 初めての登山で必要な装備リスト
▶ 登山の服装・レイヤリング入門(秋冬編)
▶ 登山初心者が先ずは優先して用意するべき装備
▶富士山に必要な装備
■ 山梨の登山をもっと知る
山梨には初心者から楽しめる山が数多くあります。
▶ 山梨の登山完全ガイド
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