【山百チャレンジ41座目 小楢山】初みん百登山!大所帯で登った人気の霊山

こんにちは!

山梨百名山チャレンジ担当、店長の綾井です。


今回は41座目の山百ブログですが、昨年41座目を登った時には

すでに時は8月の下旬。

このままのペースで登っていたら、間に合わないという危機感のもと

向かった山はこちらの山です。

小楢山(こならやま)は、奥秩父山地の南(西)部に位置する

標高1,713mの山になります。

鎌倉時代から室町時代にかけての高僧・夢窓国師の修行の地といわれ、一般にはミズナラなど楢の木が多いことから小楢山と呼ばれるようになったといわれていますが、夢窓国師が名付けたとされる古那羅山、ごん鉢(ほうとうの生地などをこねるすり鉢)を伏せたような姿からごんばち山の別称もあります。 山梨市観光協会公式サイトより引用


夢窓国師(むそうこくし)は近くの乾徳山でも修行をしたとされ、乾徳山を山号とする恵林寺の創建した

鎌倉時代末期から南北朝時代、そして室町時代にかけ活躍した中世禅界の巨人です。


また登山道上にはヤマトタケルの伝説が残る的石というのもあり

霊山と呼ばれるに値する、信仰とは切っても切り離せない山です。


山梨市(旧牧丘町)にあり、小楢山の近くには乙女湖という

琴川ダム建設よってできたダム湖があります。


国内の多目的ダムの中で最も高い標高に位置し、山にも囲まれた自然豊かな場所という事で

ダム湖ながら観光地として訪れる方も多い場所です。

そんな乙女湖から近い焼山峠という場所が

小楢山を登る最短の登山口となっていて

ここから2時間半もあれば登って降りることができます。


さて、冒頭で書いたように8月下旬で60座近く残っているという

焦燥感から、綾井が考え付いた秘策として

「お客様と一緒に登る企画をしたら、仕事として行けるじゃん!☝️」


そんなこんなで始まったのが

「みんなで山梨百名山」

今回から12月まで毎月開催となったこの企画でしたが

初回の小楢山山行に何人集まってくれるだろうと、期待と不安を抱えながら

焼山峠へと向かいました。



【登山レポ】

焼山峠ー的石ー小楢山ー焼山峠

やって来ました焼山峠。

実は1か月ほど前にこの場所に向かっていたら、林道が通行止めになっていて

登るのを断念したことがありました。


登山当日は晴れていても、前日に大雨などがあれば通行止めとなる可能性もあるので

林道情報はしっかりチェックしましょうね😅(自戒)


そんな焼山峠で早い時間に待っていると、ぞくぞくと参加者がやって来てくれて

まさかの15名参加(山頂でもう2名合流)、大盛況となりました~👏


そのうち「誰も集まらないだろうから来てあげたよ」

私に気を遣ってくれた方も(笑)

みん百を始めたのは、山梨百名山チャレンジのペースを上げるというだけでなく

黙々と一人でピークハントし続けるのが、メンタル的にきつくなったのも大きな理由です。


なのでこれだけの人数が集まっていただけて、本当に嬉しかったです!

天気も快晴!

それでは歩いていきましょう~💨

焼山峠からすぐの場所に「子授地蔵(こさずけじぞう)」があります。


子どもの欲しい夫婦が一体を持ち帰り、子を授かったら二体にして返す。

 鳳凰山の地蔵岳にあるお地蔵様と同じ習わしですね。

新しいお地蔵様もいて、それぞれ個性的なお顔や祈り姿をしています。

焼山峠から的石を経由する稜線沿いのコースは、標高差・歩行距離ともに少なく、初心者や親子連れにも最適の非常に歩きやすいコースです。


登りやすいという事もあり、参加者の方には小楢山に何度も来た事のある人もいらっしゃいました。

稜線沿いに進んでいきますが、小さな丘を登って降りていくように

序盤は小さなアップダウンが続きます。

おっきなワンちゃん(まさる君)も楽しく登れる緩さですよ~🐶

にしてもすごい人数(笑)


これだけ集まってくれたタイミングで、晴れてくれたので

晴れ男・晴れ女の方たちが多かったのでしょう👏


今山行唯一のお花は「マルバダケブキ 」

青々しい夏山の中で、大きな存在感を放っていました。

花の群生地を過ぎれば、的石に到着しました。

的石は日本武尊(ヤマトタケル)がこの岩を標的に矢を射ったと伝わる大きな岩です。

大きい的石ですが、横から見れば意外と薄く不思議な形をしていました。


それ以上も以下も感想はなく、参加者の皆さんも大きいね~と言って

ほぼスルーしましたが、道中の見どころはここくらいでしょうか、、

的石から少し進めば旧道と新道の分かれ道が。

私たちは新道を登って来ましたが、帰りは旧道を通ることにします。


どちらを選んでいただいても、時間や難易度はそこまで変わりません。

山頂へ向かう道と小楢峠へと向かう道の分岐が出てくれば

山頂まではあと僅かです!

最後の登りとなりますが、山頂までは15分もかからないでしょう。

斜度が緩くなり、明るく開けている場所が近づいてきました。

この山頂直下の場所はレンゲツツジの群生地となっていて、6月上旬には赤い花がこの山を彩ります。


皆さんに

「もうすぐ小楢山山頂です、展望を望みましょう~!」

と声をかけて山頂へと進んでいきましたが、、


タッチの差で、ガスに巻かれてしまいました~

あんなに朝一は晴れていたのに、、😭

この日の参加者と記念撮影📸


この奥に本当は富士山が見えるはずですが、今日この日に参加していただいた皆さんこそ

私にとっての富士山です!(意味不明)

いつもは標柱の前に三脚立てて自撮りをしていたので、景色が見えなくても

私はこうやって標識の前で写真を撮れただけで、今日は来てよかったなと思えるんです。


とはいえ参加者の皆さんは私と違い、せっかくなら展望を見たいという方がほとんどだったので

山頂で休憩がてら粘ってみることにしました。

すると少しずつ雲が流れてくるではありませんか。

そこで30分粘ってみましたが、このくらいが限界でしたね~。


次回の"みん百"ではいい景色をみんなで見ましょう!

冒頭で紹介した夢窓国師ゆかりの山であるという、立派な山の説明書きがありました。

夢窓国師は「古那羅山」と命名してたんですね。


紹介した的石や子授け地蔵など、霊山らしい遺構やスポットがありましたが

実際に小楢山を登ってみれば、初心者さんもベテランさんも、多くのハイカーさんが登りに来る、明るく朗らかな印象を受けました。


雪が融けハイキングを再開、始められる方は、まずは足慣らしに小楢山へ行ってみてください。

おしまい🐶


横尾山 登山まとめ 

【今回の山行記録】

山行時間:2時間57分

距離:5.6 km

登り:358 m 下り:356 m


【小楢山 標準コースタイム(目安) 約2時間35分】

焼山峠ー1:00ー的石ー0:25ー小楢山ー1:10ー焼山峠


 【アクセス(焼山峠)】 

 ・車 

 勝沼ICから60分。焼山峠に15台ほどの駐車可能スペース有。

柳平~焼山峠間の県営林道(川上牧丘線)は、冬期閉鎖あり。 

塩平~焼山峠間の県営林道(川上牧丘線)は、11人乗り以上の車は乗り入れ不可。林道冬期閉鎖あり。


・公共交通機関

JR塩山駅から乗合バス・乗合タクシーで50分※要予約:栄和交通(0553-26-2344)

【アドバイス】

 焼山峠登山口にはトイレあり。

焼山峠までのアクセスで、雨量規制や冬季規制でゲートが閉まる場合もあるので

事前に林道情報をチェックしておいた方がいいだろう。


焼山峠からの登山道は新道、旧道ともに歩きやすく、分岐には標柱もあるので分かり易い。

山頂は広く見晴らしもいいので、大休止はぜひ山頂で。


牧丘から登るルートは距離も長く、そのルートを通る登山者も少ない。

初めていかれる際は、そのルートの山行ログなどを地図アプリにダウンロードしていくのがいいだろう。