【スタッフ山行&装備公開‼】八ヶ岳横岳西壁/裏同心ルンゼ~大同心北西稜

こんにちは!こんばんは!

いよいよ2024年になりましたね。2日の営業からたくさんの方にご来店いただき誠にありがとうございます。


年末はスキー、アイスクライミング、ダイヤモンド富士、と怒涛の遊び収めをして、元旦にはホームの八王子神社で多くの方と初日の出の瞬間をご一緒でき、充実の日々を送っている松崎です。


先日、八ヶ岳の裏同心ルンゼから大同心北西稜を繋げて登ってきました。

それぞれ別々に登られることも多いルートですが、繋げることでアイスクライミングと岩と雪のクライミングを楽しめる充実のルートになります。


今回は、山行の様子と実際に使用したギヤやウェアについて紹介させていただきます!

これからいよいよ本格的な雪山シーズン。少しでも皆様の参考になれば幸いです。


・裏同心ルンゼ

アイスクライミングの入門ルートとして非常に人気のルート。

赤岳鉱泉からも近く、次から次へと現れる滝を5つほど登ると大同心の基部に至ります。

裏同心だけ登る場合は大同心の基部から大同心稜を歩いて赤岳鉱泉まで下ります。

今回は硬すぎない氷でアックスがサクサク刺さりました。毎年シーズン初めのこの瞬間はワクワクします。

最後の滝を登り終えて。

天気が良く、雪を纏った中央アルプスが綺麗に見えました。


・大同心北西稜

谷底の裏同心ルンゼとは打って変わって露出感のあるクライミングルート。

裏同心ルンゼはアイスクライミングの入門向けルートですが、大同心北西稜は八ヶ岳のバリエーションルートの中でも中上級者向けのルートとされています。

ざっくりと説明すると、下から見た大同心の左側を7ピッチ程登るルートになります。

アイスクライミングとは異なり、岩にアックスを引っかけたり凍った土に刺したりしながら慎重にジワジワ登っていくようなクライミングになります。

ピークからは阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳などの南八ヶ岳の山々を見渡すことができます。



・今回使用した装備

今回はアイスのルートと岩のルートの2本を継続して登る計画だったので、どちらにも対応できる装備を用意しました。


①アークテリクス/アルファ FL 40

耐久性、防水性が高く、シンプルな構造で荷物へのアクセスが楽で早い。それでいて40Lで715gという軽さ。2023年で購入したものの中でもトップクラスのお気に入りです。


②ブルーアイス/コーカスプロ

アイゼンやスキーを履いたままでも着脱可能な超軽量(約140g)アルパインハーネス。

この手のハーネスには珍しく、固定式のタイインループ、4つのギアループ、アイスクリッパー等の取付スリーブを備えており、非常に多用途に使えるハーネスです。


③ブラックダイヤモンド/ベイパー

約200gの軽量ヘルメット。ヘルメットを被っての行動時間が長くなる山行では被り続けてもストレスのない軽いモデルがおすすめです。


④ペツル/リンクス

デュアルポイントとモノポイント、爪の長さなど使用シーンに合わせてカスタマイズ可能なアイゼン。消耗の激しい前爪は交換可能なので長く使えます。


⑤カンプ/Xドリームアルパイン

アイスクライミングやテクニカルなルートに適したグリップ形状のアックス。


⑥エマージェンシーキット

冬季はアイゼンやチェーンスパイクの補修に役立つ針金や固定バンド等も入れています。


⑦ブラックダイヤモンド/スポット

夜明け前の出発や夜間の歩行でも使用可能なモデル。


⑧アライテント/スーパーライトツェルト1

わずか280gながら1~2人収容可能。


⑨モンベル/アルパインサーモボトル

高い保温力、軽量、シンプルな形状で扱いやすい。今はさらに軽いチタンモデルも出ております。


⑩サングラス

雪山は夏山や海以上に照り返しが強烈。サングラスがないと雪目(目の日焼けのようなもの)になってしまうこともあります。


⑪カム、アイススクリュー、ハーケン


⑫クイックドロー&アルパインドロー

合計10本。


⑬カラビナ&ビレイデバイス


⑭スリング、捨て縄、ナイフ

懸垂下降に備えて捨て縄とナイフも携行しました。



・ウェア

①〈ベースレイヤー〉オンヨネ/ブレステックPPメリノロングスリーブ

メリノウール×ポリエステル×ポリプロピレンのハイブリッド構造。

暖かいのはもちろん、肌をドライに保つ機能も備えているため1枚でも汗冷えを感じにくいです。そして何より肌触りが最高です!


②〈ミドルレイヤー〉ラブ/ゼネアアルパインライトジャケット

動いている時は通気を促し、止まっている時はしっかりと保温してくれるアクティブインサレーション。軽量なので暖かい季節の防寒着としても違和感なく使える汎用性の高いアイテムです。


③〈アウターシェル〉パタゴニア/グラナイト・クレストジャケット

しなやかで高い透湿性を備えたジャケット。ヘルメット対応の大型のフード、脇下のベンチレーション、大型の胸ポケットなどレインウェアとは思えない機能性の高さ。強風に長時間吹かれるリスクの高い環境には適さないものの、オールシーズン使えるジャケットだと思います。

今回の山行ではミドルレイヤーまでは常に着たまま行動しました。クライミングハーネスを付ける時にアウターシェルを着用し、そこからは脇下のベンチレーションやフロントジップで体温調節を行いました。


④〈ビレイジャケット〉ラブ/ジェネレーターアルパインジャケット

あらゆるコンディションで安心して使える化繊ジャケット。大同心北西稜のビレイ中に強風に吹かれることもありましたが、羽織れば風の冷たさを感じることはなく断熱性の高さに驚きました。540gと軽量なのでザックの中に収納するのも苦になりません。

ダブルジップ、大型の内ポケットなどビレイジャケットとしての機能はばっちり。

袖はかなり広いので厚手のグローブを付けたまま脱ぎ着するのも非常に楽です。



・グローブ&バラクラバ

①エクストリミティズ/インシュレーテッドウォータープルーフスティッキーパワーライナーグローブタッチ

商品名からもわかる通り機能てんこ盛りのグローブ。歩き出しからアイゼンやハーネスを付けるまではこれで対応しました。防水性があるので雪に触るようなことがあってもこれだけである程度対応できます。


②ブラックダイヤモンド/ソロイスト

雪山に登るなら1人1つは持っておきたい、圧倒的な保温力を誇る超定番「ソロイスト」ですが、厚みがあるためカラビナやロープの操作が難しくなります。

私の場合は純正のインナーを外し、①のグローブと組み合わせることで操作性の良いレザーグローブとして使用しております。(純正のインナーはバックアップや稜線での行動用として携行しておくと良いと思います。)

一般的な雪山登山や縦走登山には同モデルの3フィンガータイプもおすすめです。


③スワニー/SS-305 NS シームシーリングオーバーミット

掌は山羊革を使用しておりある程度の操作性を備えながらシームシーリング加工を施した防水カバーグローブ。コンパクトになるのでウェアのポケットやザックの小物入れにも収納しやすく、パートナーのビレイ、強風で寒い時、ラッセルの時にサッと装着します。コンパクトで暖かいミトンタイプのオーバーグローブ、おすすめです。


④厚手のウールグローブ

今回は予備として携行しました。ウールは暖かく乾きやすいため泊りの山行では欠かせません。懐に入れておけば体温である程度乾いてくれるので翌日も快適です。


⑤ショーワグローブ/テムレス05オーバーシェル

こちらも予備として携行しましたが、防水性が非常に高いため雪洞を掘ったりするような作業には最適です。


⑥バラクラバ(ウール)

耳、鼻、頬など凍傷になる恐れがある雪山では必須のアイテム。ウールを使用しているものは濡れても冷えにくいためおすすめです。


・まとめ

今回は12月下旬、初冬の八ヶ岳のバリエーションルートの装備を紹介させていただきました!


装備やウェアの組み合わせに正解はなく、人によって様々な組み合わせやパターンがあります。エルクスタッフの中でも、暑がりな人と寒がりな人とではレイヤリングにかなりの差があります。

今回はその中の一例として、少しでも皆様の参考になる部分があれば幸いです。


季節や登る山によってウェアや装備を選ぶのも登山の楽しみの一つですよね。

エルクではオールシーズン山を快適に楽しむためのウェアや装備をセレクトしております。


ご質問等ございましたらお気軽にご相談ください。

皆様のご来店お待ちしております。