【山百チャレンジ27座目 飛竜山】目指すは渓谷の秘湯!テルマエ登山♨【飛竜山/雲取山 前編】

こんにちは!山百チャレンジ担当の綾井です。


8月11日の山の日に、エルクのインスタグラムLIVE「ELK MANIA」を配信しましたが、今回は山梨百名山特集でした。


既に40座を登ってきて、心に残った山や初心者におススメの山など、紹介したい山梨百名山の山を中心に、熱く語らせていただきましたよ~

アーカイブからもご覧いただけますので、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ!🙇🏻


さてLIVEでも語らせていただきましたが、山梨百名山チャレンジ企画を通じて思うのが

山梨は登山後のお風呂には困らない!


銭湯スタイルでもお湯はちゃんと温泉ってところがほとんどで、京都にいた僕からすればちょっとしたカルチャーショックなんですよ。


山梨は特に温泉県ってイメージは無いですが、登山で山奥まで足を運べば秘湯温泉もあったりして♨️

この山百チャレンジブログでも、最後の「立ち寄りスポット」紹介で、数多くの温泉を紹介してきました。


さて今回は秘湯×登山、ずっと泊まりたかった山の中の温泉山小屋に行ってきました!

飛竜山(ひりゅうさん)は、埼玉県秩父市と山梨県北都留郡丹波山村との県境にある、標高2.077mの山です。

山梨百名山の中でも名前のカッコよさランキングでは上位に入るであろう、竜が飛ぶ山ですが、これは飛竜山山頂の手前に祭られている飛竜権現に由来しているそうです。


名前のカッコよさはありながら、隣の雲取山に比べ登山者の数が少ないんですよね。


人が少ない理由としては、山頂の展望の無さだけでなく、最短コースでも往復で7時間以上かかるコースタイムも挙げられるでしょう。

今回は飛竜山に登り、山小屋の三条の湯に宿泊。そして2日目に雲取山へ登って帰ってくるコースを取りました。


三条の湯は飛竜山と雲取山を繋ぐ稜線からかなり標高を落とした場所にあるので、正直言って効率の良いルート選択ではありません。

しかしどうしても三条の湯に泊まりたいという想いから、今回の行程となりました。


飛竜山へは丹波山村の道の駅に車を停め、サオラ峠を経て尾根沿いに前飛竜山も越え山頂へ目指します。

今回のブログでは飛竜山と山小屋である三条の湯までの一日目の様子をお伝えします!


【登山レポ①】2023.6.7
奥秩父の深山を目指し、ロングルートを行く

道の駅たばやま(07:53)-丹波バス停(08:03)-サオラ峠(10:01)-前飛竜(12:04)-飛龍山(13:06)

快晴!のスタートとなった6月7日、僕は丹波山村の「道の駅たばやま」に到着しました。


宿泊する三条の湯までは補給スポット、トイレが無いので、ここでしっかりと準備をしてから向かいます!

まずは山への取りつき場所になっている丹波山バス停を目指し、青梅街道を歩きます。

多摩川の源流、丹波川と雲取山、飛龍山、大菩薩嶺など険しい山々に囲まれた丹波山村。

以前に雲取山、飛竜山を登った時以来2回目の訪問となりました。


同じ県内とはいえなかなか寄ることのない、山深いエリアです。

村役場を越えてすぐに登山口の標識を発見!

まずはサオラ(サヲウラ)峠を目指し歩いていきます!🔥

野生動物除けの柵が両脇に張られた道を登っていくと、しばらくして登山道入口が出てきます。


ここまでの登りの道路歩きも、地味~にふくらはぎに来る斜度と長さなんですよね😅

さてここから本格的な登山開始です!

知ってたけどいきなりガツンと高度を上げます、、


まだ先は長いので、ここは頑張りすぎず淡々と登ります。

急登続きでしたが、👆の写真の標識がある場所は平らになっているので一息つけました。

ここからも急登が続くぞ~

下の丹波山バス停からサオラ峠までがコースタイムで3時間、急登が続きます。

個人的にはこの区間が最初の関門であり、この山の核心かも。


山道に入ってすぐは植林地帯の暗い森でしたが、気づけば自然林の美しい森へと変わっていました。

サオラ峠に到着です。👏


この峠は分岐になっていて、帰りに三条の湯からこの場所に帰ってきますが、登りは飛竜山の標識が差す方向へと進んでいきます。

9月にこの山行ブログを書いていますが、この新緑がもう恋しくなっています。


4~6月で行った山で見た青々しい新緑の輝きは、もうすでに恋しくなってきました。

サオラ峠から尾根沿いに進んでいけば、三角点のある熊倉山に。

サオラ峠から飛竜山までの顕著なピークは、この熊倉山と前飛竜山になります。

木々の間から目指す飛竜山らしき山を発見!

まだまだ先は長いですね~💧

サオラ峠までの道とは異なり、尾根道は平坦区間も出てくるので、時折足を休ませることができます。

この道中に「瓔珞(ヨウラク)ツツジ」を発見!


長者ヶ岳(天子ヶ岳)で知ったこの花は、すっかり僕のお気に入りの花になりました。

瓔珞ツツジって意外と山梨県内の山でも見れるんですよね。

もっと珍しい花と思っていましたが、、あの感動を返して欲しい(笑)

飛竜山は樹林帯がメインの山ですが、前飛竜山の手前には展望が得られる岩場があります。

樹林帯歩きに飽きてくる頃なので、こういった場所は助かりますね~🥹

またありました、瓔珞ツツジ(笑)


天子ヶ岳よりも標高の高い1700~1800m地点にあったので、6月上旬が花期になるんですね。

更に進んでいくとまた岩場を乗っこす場面があり、危なくは無いですがこの時は両手を使って登りました。

お、前飛竜のピークかな。ようやく近づいてきました!

露岩の上に立てば展望が開け、山が奥まで連なっているのがよく分かります。

長い樹林帯メインの山で、ここが唯一の展望地。


山座同定はできませんでしたが、この山の深さはよく分かります🤔

前飛竜に到着!

4時間登りっぱなしなので、ここまででもなかなかタフに感じました~


前飛竜は2,3人パーティなら休むことができるくらいのスペースしかありません。

シャクナゲの花はもう終わっていました。

前飛竜からはシャクナゲの道が続くので、咲いている時期なら綺麗だったでしょう


満開の瓔珞ツツジを見れたので僕的にはOKですが

前飛竜から少し標高を落とし

飛竜山の名前の由来となった、飛竜権現に到着。

飛竜権現があるこの場所は分岐となっていて、奥秩父主脈の縦走路が通っています。


さてここから飛竜山山頂までの最後の登りが始まります!🔥

ここまで8km以上歩き、標高差1400m以上登っているので、最後の登りは足が重くタフに感じます。

しばらく登れば緩やかになってきて、まもなく山頂が近づいているのが分かります。

飛竜山(2077m)に到着です!お疲れ山でした~

登山開始から約5時間の行程でした。


山梨百名山の中では更にハードな山もまだ残っていますが、まずはこの飛竜山に登れてほっとしました。

山頂は広いものの、展望のきかない樹林の中にあるので、休憩はほどほどに次の目的地に進みます。


次はこの山行でもっとも楽しみにしている山小屋、三条の湯です!😏


【登山レポ②】
三条の湯、最高です!

飛龍山(13:11)-北天のタル(13:49)-崩壊地(14:24)-三条の湯(15:12)

山頂を後にすれば、もう温泉の事で頭がいっぱいです(笑)


そういえば最近はテント泊に行く機会がめっぽう減りました。

コロナもあって就寝スペースが広く快適になったこともありますが、山小屋で美味しいご飯を食べたりゆっくりする経験をすれば、テント泊登山が億劫になるんですよね

奥秩父主脈縦走路に出てからすぐに、雲取山(写真右のピーク)が見えました!


飛竜山から雲取山は6km以上あり、サクッと行ける距離ではありません。

奥秩父主脈縦走路に出ると、山の斜面に付けられた綺麗なシングルトラックが続きます。

以前飛竜山から雲取山を縦走した時は、この道がずっと続いて辟易した思い出が。


起伏のある尾根上よりも楽なのはわかるのですが、もう少し道にメリハリ欲しいですよね😑

急な斜面には足場もしっかりとした木道が架かっていて、この道がよく整備されているのが分かります。


ちなみに飛竜山、雲取山は東京都水道局の水道水源林。

水道水源林の手入れっぷりは素晴らしく、「やっぱ東京とは違うな~」といつも感心しています。


山梨百名山では黒川鶏冠山もそうでしたね。

整備はされていますが、足を踏み外せば危険な場所もあるので、慎重にわたりましょう。

北天のタルに到着しました。

ここが三条の湯へと下りる分岐になっています。


ちなみに"タル"とは、尾根上の鞍部を指す言葉で、コルやタワなど山域によって異なるいい方があります。

窓やキレット(切戸)などもそうですよね☝️

いつもこの些細な知識をひけらかして、ドヤっているのが私です(笑)

ここまで来れば後は下るだけ!

ルンルンで下りていきます。

途中足もとの合悪い沢の崩壊地が出てきます。

水も取ることができますが、もう小屋はすぐ近くです。

足もとが悪い箇所が少し続きます。

崩落しては登山道を整備してを繰り返している道のようです。


せっかくここまで来たんだから、踏み外さないように慎重に進んでいきます!

見えてきました~👏

開けて明るくなっている場所が、お待ちかねの三条の湯です。

飛竜山から標高差約900mも下りて、たどり着いた三条の湯。

山小屋でありながら、この山域唯一の温泉宿です。

受付を済ませ案内していただいた部屋は何と個室!

これぞ平日登山の恩恵です🙌

温泉の前にご褒美のビールをいただきました。

山で泊まって飲むビールが一番うまい!


ビールは小屋で調達しましたが、受付の中にある冷蔵庫から出してくれて、キンキンに冷えていて、これが内蔵に染み渡る~🥹


ハンモックのあるテラスは大部屋の外に備えられているのですが、この日は誰も使わないから入っていいと、優しく案内してくれました

三条の湯最高、平日最高っ!

テラスでハンモックに揺られながら、緑が濃い渓谷の森を見て寛ぎます。

通り過ぎるだけでは味わえない、山で過ごす至福のスロータイムです。


お酒の後はお待ちかねの温泉に浸かりましょう!

写真:たばやま観光Naviから引用

一日目の長い行程を終え、ビールにハンモックとハイになっていたせいか、肝心かなめの温泉の写真を撮っていない、、

写真は予約サイトから引用させてもらいましたが、湯船から外の景色を眺め温泉に浸かるのは何と贅沢な事か。


温泉は約PH10でアルカリ性のトロっとした泉質。心地いいくらいの硫黄のほのかな香りもまた良し。

源泉は冷たいのでボイラーで沸かしているようです。

ちなみに石鹸やシャンプーなどの使用は禁止されています。


20分ほどの入浴で体の芯まですっかり温まり、夕食まで布団で横になればすぐに眠りに落ちてしまいました。

小屋番さんがご丁寧に部屋まで起こしに来てくれなければ、そのまま朝まで寝ていたでしょう(笑)

夕食のメインは自家製ローストポーク、そして季節の野菜や山菜がふんだんに使われたプレートディナーになっています。

山で野菜をしっかり食べられるのは嬉しいですよね~😋


ご飯も炊きたてで美味しく、もちろんおかわりして今日の消費カロリーを補いました。

三条の湯は親子三代で受け継がれ、70余年の歴史ある山小屋とのこと。

夏は北アルプスを中心に山小屋は予約合戦の様相を呈してきましたが、三条の湯はそんな喧騒とは一線を離れた、静かな70年を経てきたのではないでしょうか。


温泉良し、料理良し、小屋番さんも素敵な方で、70年とは言わず100年は続いてほしい素晴らしい山小屋でした。

疲れとお酒と温泉で、夕食後もすぐに眠り落ちてしまい、あっという間に2日目を迎えました。

次なる山は日本百名山でもある「雲取山」です。

温泉効果か、すっかり体の疲れも取れて、足取り軽くスタートすることができました。



雲取山の登山レポートは、次回の後編に続きます。

立ち寄りスポットや登山情報については後編でまとめます。

後編はこちらから👇