【山百チャレンジ15座目 網笠山】美しい原生林を抜け、八ヶ岳ブルーの大展望地へ

こんにちは、山百チャレンジ担当の綾井です。

山梨百名山チャレンジを始めてまだ2か月経ったばかりですが、いまのところは順調に登山&山の紹介ができております。

とはいえ夏山シーズン前にと中低山ばかり登ってきましたが…


そろそろメジャーな山登りたい欲

がでてきちゃいました。😅

好天に恵まれたゴールデンウィーク、そんな心境と蒼天に吸い込まれるように向かったのは

網笠山(あみがさやま)です。


急峻な岩峰の山々が多い八ヶ岳の中にあって、編笠山はぽこんと丸くなだらかな山頂で、山裾を長く引いた美しい山容が特徴。


網笠山は最南に位置する事と、穏やかな山容という特徴もあって、八ヶ岳の中でも最も山座同定がしやすい山ではないでしょうか。


ちなみに山梨百名山のなかで八ヶ岳山域にある山は、赤岳権現岳網笠山の3つとなります。


ゴールデンウィークには最短で登ることができる「観音平登山口」への林道もオープンし、ずっと行きたくてうずうずしていました。


今回のルートは観音平から編笠山山頂へ登り、権現岳方面の青年小屋に下りて、そして周回し戻ってくるルートとなります。


権現岳へ縦走することもできますが、今回は網笠山だけでも十分に楽しめる変化に富んだルートを選びました。

個人的にも八ヶ岳の中で編笠山はお気に入りの一座、久々のウキウキ気分で行ってきましたので、登山レポート本編をご覧ください!👇


【登山レポ ①】
観音平から編笠山山頂へ

観音平(05:58)-雲海(06:46)-押手川(07:28)-編笠山(08:53)

ゴールデンウィーク中の晴れた日という事で、早く行かないと車が停めれないかもと思い6時前には観音平駐車場へ。


この日はゴールデンウィーク中とはいえ平日だったので、無事に停める事できました。

土日は多くの方が訪れる場所になるので、早めに到着されることをお勧めします!

観音平の標高は既に1560mもありますが、編笠山の標高は2,524m。

約1,000mの標高差となり、今まで登ってきた山梨百名山よりも少しハードな行程となります。


とはいえ距離は短く飽きさせない山なんで、不思議と楽に登れるので、初めての八ヶ岳にもお勧めできる一座です。👍

最近の中低山は8時~10時、遅いときには11時に登りだしていたという事もあって、日の出直後の暖かく柔らかい陽光を浴びるのは久々。

照らされている笹原もいつもよりきれいに感じます。

今回は多くの先行登山者に導かれるかたちで、帰りで使った尾根道の直登はせず、少し回り込むルートで登りました。


途中「雲海」という場所で合流しますが、コースタイムは変わりません。

こちらのコースの方がじわじわ登っていくので、体を慣らしていきながら登るのにはぴったりですね。

登山開始から約45分で「雲海」に到着です。

ベンチが置いてあるこの場所から少し登れば、富士山を見ることができるのですが、写真を撮り忘れました…

まあ上に登るにつれてさらに展望が開けてきますのでご勘弁を🙏

それにしてもこの日は寒く風がありましたが、そのお陰もあってか八ヶ岳ブルーと呼ばれる晴天に恵まれました。

今から山頂の展望が楽しみです。

登山口から山頂まで下りの区間は無く、標高差1000mを一気に上り詰めていきます。


山頂直下まで樹林帯の中にあり、時折岩場も出てきますが鎖場などの難しい所はありません。

雲海から続いて目指すのは「押手川」。


近づくにつれてより森が密度が濃くなっていき、きれいな苔が目に付くようになりました。

網笠山は「やまなしの森林100選」に選ばれた場所で、押手川周辺からはコメツガの多い森となってきます。

標高差が1000m近くあると、山の植生の変化がよく分かります

雲海からは約40分で「押手川」の分岐点に到着です。


ここから網笠山山頂へ直登するルートと、山頂を越えた先にある「青年小屋」からこの押手川まで山を巻くルートもあります。

小屋からの巻道ルートは下山で使いますよ~


押手川は登山者が休むのに最適な平坦地となっていて、登山者が水を求めて苔を手で押したところ、冷水がコンコンと湧いて出たという話からこの名前が付けられました。


笹原から始まる網笠山の登山は、押手川で苔や原生林も楽しみ、そして山頂の大展望と、冒頭で書いた通り変化に富んだ登山を楽しめます。

ね?いいでしょ編笠山😏

さて突然ですが今回の山のお供には、高ドッキョウ・貫ヶ岳編でもお付き合いしていただいたコニーさん。


今後も山百チャレンジを手伝ってもらうのでニックネームだけ出させていただきますね。

コニーさんには南部町の渋い山を一緒に行ってもらったので、ご褒美登山をということで網笠山に行く事となりました(笑)



押手川を越えればあとは山頂まで登るのみです!

疲れも出てくる区間ですが、ここからが頑張りどころですよ~🔥


標高を上げていくにつれて、視界が開けた場所も…

そこからは富士山、そして南アルプスがばっちり!

いや~いい天気です!👏

ハシゴも越えて進んでいけば

徐々にハイマツ帯の森林限界が近づいてきました。

山百チャレンジで森林限界って言葉は初めて出てきましたね。


森林限界とは、高木が生育できず森林を形成できない限界線を指し、八ヶ岳や南アルプスの高山で景色がいいのはこの現象のおかげです。

高山の過酷な環境ではそこに適応した限られた花や植物、動物しか生息することができません。

青年小屋の応援メッセージが見えたら山頂まであとわずか!

あとは八ヶ岳ブルーに吸い込まれるように登っていきましょう!

も~最高、、🥹

行程の中では樹林帯のパートが長いですが、山頂直下から畳みかけるように絶景を見せてくれます。


何度も振り返りながら開けた岩石帯を登れば

網笠山(2,524m)に到着です!

山百チャレンジの記念すべき八ヶ岳第一座です👏

山頂は巨岩で敷き詰められた広い大展望地となっていて、この展望を見ながら登山者の皆さんはご飯や休憩を取られていました。


間近の南アルプスをみながらここでまったりするのが、網笠山登山の最高のご褒美です。

八ヶ岳最南端のピークとあって、遮るものがありません。

そして網笠山は南八ヶ岳の岩峰を望むのにも適した場所となっています。

八ヶ岳連峰最高峰の赤岳、そして阿弥陀岳に権現岳と、荒々しい南八ヶ岳を見渡せます。


さてここから同じルートで帰ることもできますが、せっかくなら青年小屋まで下りて周回ルートを行ってみましょう!


【登山レポ②】
青年小屋経由で周回ルート下山

編笠山(08:58)-青年小屋(09:22)-昼休憩-押手川(11:21)-雲海(11:49)-観音平(12:32)

森林限界を超える山頂からの展望を楽しんだ後、向かうは青年小屋。


この好天もあって権現岳まで行っちゃうかと思いましたが、こんないい山はまた訪れて違うルートを紹介したい、そんな気持ちで権現岳への想いをグッと抑えました。(うそです、風が冷たくて強くてもういいやと思っちゃいました

昼ごはんを山頂でと考えていましたが、風が強いので青年小屋に向かいます~

山頂から青年小屋の間の樹林帯区間では、雪がまだまだ残っていました。


観音平から山頂までは南側斜面、山頂から青年小屋までは北側斜面なので大きくコンディションが変わります。

とはいえチェーンスパイクなどの軽アイゼンで大丈夫です。


降雪量が多い年や、例年の降雪量でも権現岳や赤岳まで縦走する場合は、ゴールデンウィーク時期でもよりちゃんとした雪山装備が必要になってきます。

下に見える青い屋根が青年小屋、そして正面にそびえるのは「ギボシ」というピークです。権現岳は正面右のピークになります。


ギボシも思い入れが強い山ですが、この話をすれば長くなるのでまたいつの日か…

残雪の樹林帯を抜ければ青年小屋までは巨岩が敷き詰められた道となります。


足場としてはしっかりしているので、巨岩から巨岩へ飛び移るように下りていきます。

いつもこの区間は楽しくて大好きです。

とはいえ岩場歩きが慣れていない方はご慎重にどうぞ~

青年小屋へ下りてきました!

青年小屋は入口に掛かる赤い提灯が特徴的で、「遠い飲み屋」として多くのファンが通います。

青年小屋から来た道を振り返ります。

なだらかな山容に巨岩、そして美しい森を併せ持つ本当にいい山です。

ここから押手川・観音平方面への巻道を使って帰ります。


お昼ご飯を青年小屋の前で食べさせてもらいましたが、風が冷たくて強くじっとしていられませんでした。

まだこの時期は日帰りでも防寒着は必須ですね。

この巻き道に入ればすぐに美しい樹林のトレイルが続きます。

天気のいい日が続いていたこともあって、苔にみずみずしさは少なかったですが、それでも綺麗な苔を随所で見ることができました。

上写真の右手から押手川分岐に出てきました。

青年小屋から約50分ほど、緩やかな下り基調の道でした。


ここからは登りで使ったルートで雲海まで、そして観音平まで一気に下っていきます!

あっという間に観音平に戻ってきました~、久しぶりの八ヶ岳・網笠山はやっぱり最高でしたね!


山頂の巨岩石帯、押手川の苔の森、そして観音平のカラマツ林と笹原、日本の山の魅力をギュッと凝縮されたコースを歩ける網笠山


だから何度登っても飽きずに登れるし、いつ来ても季節ごとに新たな発見があるんですよね。


網笠山は年に何回も来てもいいと思うほど好きな山ですが、他にも今年中にあと85座あるので😅

来年また来ましょう、ありがとうございました!


網笠山立ち寄りスポット

道の駅 こぶちさわ

登山口の観音平から車で約10分、小淵沢ICの手前にあり、網笠山登山後に寄るのにはまさに好立地の場所にある「道の駅こぶちざわ」。


実はこの道の駅は、お風呂にご飯を食べる場所もあり更にお土産も買えるという、登山後の立ち寄りスポットとして最強の施設になっています。

施設内にある日帰り温泉「延命の湯」は、広くてきれいな温泉浴場で、サウナも完備。


サウナ大好きな僕も満足できる、高温のサウナとキンキンに冷えた水風呂で、登山後もしっかりと整うことができますよ。

お風呂上りにはこれまた施設内にあるイタリアンレストラン「ロトンド 小淵沢」で、窯焼きのピザランチをいただきました。

地元民ながらがっつり道の駅を堪能してしまいました(笑)


網笠山登山後にはぜひお立ち寄りを~


網笠山登山まとめ

【今回の山行記録】

GPS:06:34 距離:8.2 km

登り:981 m 下り:962 m


【標準コースタイム(目安) 6時間00分】

(往路)観音平ー1:00ー雲海ー0:50ー押手川ー1:20ー編笠山

(復路)編笠山ー0:25ー青年小屋ー1:00ー押手川ー0:40ー雲海ー0:45ー観音平

※青年小屋を寄らず観音平かのピストンの場合、コースタイムは約5時間45分


【アクセス(観音平)】

・車

中央自動車道小淵沢ICから25分。

駐車台数は25台ほどなので、満車の場合は駐車場までの林道路肩に停めるしかありません。


・公共交通機関

最寄り駅はJR中央本線小淵沢駅で、路線バスは無いためタクシー利用となる。

2023年6月15日(木)~11月15日(水)の期間は、予約制の乗り合いタクシー「MOUNTAIN TAXI(マウンテン・タクシー)」が運行予定。

時間は決まっていますがタクシーを自ら手配するより安いので、運行期間中はこちらがおすすめです。

マウンテンタクシーについて詳しくはこちらから


【アドバイス】

登山口の観音平は例年ゴールデンウィークから11月末まで車でアクセスすることができるが、冬季はゲートが締まるので、道の駅に車を停めて徒歩でアクセスするしかない。

ゲートが空いている期間は仮設トイレが置かれている。


無雪期であれば登山の行程で危険な箇所は無いが、山頂から青年小屋の巨岩帯は慎重に下りたい。

本山行ルートで補給・トイレができるのは青年小屋のみとなるので、少し時間はかかるが本山行ルートを選んだ方が安心である。


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活用方法はジオグラフィカなどで活用していただけます。

続いての山行記録はこちら👇