大栃山から下山し、春の陽気の中でランチを取ったあと、重い腰を上げて次の山に登ってきました!
山百チャレンジ6座目 大栃山編はこちらから👇
次なる一座は同じ笛吹市に位置する「達沢山(たつざわやま)」です。
大栃山の存在はこの企画を始める前から知っていましたが、達沢山はこの企画で初めて知った山の一つ。
多分山梨百名山企画をやらない限り登らなかった山ですが、この企画のおかげで(せいで)登らせていただきます!
達沢山は御坂みちを挟んで大栃山の反対側にあり、国道137号(御坂みち)を河口湖方面に走らると、左手側に見えてくる山となります。
達沢山の麓は戸倉・十郎地区という集落があり、ここも桃の里として、甲府盆地側ほどではないが桃の花の時期に人を集める場所となっています。
なので達沢山も桃の花の時期に合わせて登る方が多いようです。
達沢山登山口へは車でアクセスできますが、そこから林道歩きが続きます。
今回は達沢山へ登ってから、更に東側のピークである「ナットウ箱山」を登り、同じ道で下山する行程です。
事前情報では林道歩きと展望の少なさもあって、あまりテンションが上がらないままのスタートとなりましたが…結果なんだかんだ楽しく登れたので、その様子をぜひ最後までご覧ください。
①登山口から林道を詰め山頂へ
【START】達沢山登山口(14:00)-立沢林道終点(14:40)-達沢山(15:15)-ナットウ箱山(15:40)-立沢林道終点(16:15)-達沢山登山口(16:45)
達沢山の登山口はその先が全面通行止めの看板が立っています。
とはいえまだまだ林道が続くから、行けるところまで行ってみようと、店長の車をいいことに調子に乗って先に進みましたが…
すぐに崩落で通れない箇所がありました。
みなさんは看板の言う通りここから登りだしましょう。
大栃山に引き続き、写真のエルクスタッフ男3人とバイトさんの4人で登ります!
中込店長はというと…
大栃山で捻挫をしたため、ここは後輩に任せるようです(笑)
何かと低山で怪我しがちな中込店長、みなさんも低山だからといって侮らないように!
事前情報通り林道が約2km続きます。
二座目という事で疲れが残る体に、この地味な登りがなかなか堪えます。
この標識がある場所までは昔は車で入れたのでしょうか。
こういった林道の整備というのはなかなか手が入らないのが現実で、年々登山口までのアプローチが悪くなっているような気がします。
一座目はワイワイ進んでいましたが、林道歩きはだだ黙々と進みます!
林道終着点に付けば、ここからは山歩き。
ゆる~く登っていた分、ここからの登りで標高を一気に上げます。
密度の高いヒノキの植林地帯に入ると、昼間でも光の入りにくい暗くてじめっとした雰囲気に変わります。
良く言えば「静かな山歩きを楽しめる」、悪く言えば「地味な山」といったところでしょうか。
登山スタイルも嗜好もそれぞれ持っているものですので、ちゃんと両方の立場に立ってお伝えさせていただきますね(笑)
ネタが無さすぎて写真を撮った山火事防止のポスター。
何種類もありましたので、登っている途中に飽きた方はこのポスターをお楽しみください。
植林地に突如現れたクリの巨木。
ミズナラなどの落葉樹林だったこの場所で、かつては炭づくりが行われていました。
このクリの巨木はその当時から畏敬された存在で、植林地となった今もなお残されたものとの事。
クリの巨木の近くに炭焼き場跡らしきものもありましたよ。
ネタを提供してくれたこのクリの巨木に感謝をし、もうしばらく九十九折の登山道を登ります!
めまいを起こしそうなほどのヒノキの密林。
光が入りにくく暗い場所となるので、ここは早めに下りてきた方がいいですね。
稜線に上り詰めれば、ここからは気持ちのいい尾根道となります。
達沢山とは反対方向に進めば、最後の目的地のナットウ箱山に繋がります。
まずは達沢山を目指しましょう!
落葉している時期だからまだ木々の間から甲府盆地が見えたりしているのですが、夏は展望が一切無さそうな稜線です。
新緑がつきはじめるまでの時期がやはりおススメですね。
何度か偽ピークに騙されながら進めば
達沢山(1,358m)に到着です!
ここまで登山口から1時間15分の行程でした。
木々の間から甲府盆地を見下ろすことができますが、展望の山と呼べるほどの視界は開けていません。
富士山も見えるという事でしたが確認せずに、本日最後のピークへと急ぎました。
達沢山から来た道を戻る途中で見えるナットウ箱山。
この変わった名前の由来は定かではないらしいですが
松崎「この岩、納豆っぽく無いですか?」
と探偵ごっこをはじめましたが、その岩が由来では無い事だけは断言できます。
ナットウ箱山までは最後の登りという事で、体力を出し切って登ります!
ピーク直前は結構急登となっていました。
ナットウ箱山(1412m)に到着です。
わざわざ寄る必要は無かったのですが、近くにこんな変わった名前の山があってスルーするのも気持ち悪かったから登りました。
結局松崎探偵も名前の由来を解明することはかなわず。
名前の由来を知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ松崎君までお知らせください!
帰路は達沢山とナットウ箱山の間のコルから同じルートで下山しました。
ナットウ箱山へ寄っても3時間もかからないコースとなっているので、時間が無い方や僕たちと同じように、一日二座登頂を目指す際に組み込んでみてもいいかもしれません。
次に来ることは無いかもしれない達沢山。
とはいえ御坂みちを行き来する度に、大栃山と達沢山を登ったこの日の記憶を思い起こし、そのたびにこの山の思い出が深く刻まれていくような気がします。
山梨百名山ではいわゆる"残念山梨百名山"の部類に入るかもしれませんが、不思議とそんな山の方が記憶に残るかもしれませんね。
達沢山立ち寄りスポット
この日はさんざん桃の花を見ましたが、谷に挟まれた達沢山の麓の集落は、少し花の開花が遅いんです。
そこで下山後この場所に行ってきましたよ。
御坂路さくら公園
甲府盆地では散り始めていた桜が、この御坂路さくら公園では見頃を迎えていました!
達沢山登山口から車で10分もかからずに立ち寄ることができます。
この公園には展望台もあり、桜と甲府盆地を見下ろせる場所となっています。
既に時刻は夕方、この日を締めくくるのにふさわしい桜と景色を堪能してきました。
桃の花、桜の花でこの日はお腹いっぱいの一日となりました~
達沢山まとめ
【今回の山行記録】
山行時間:02:43 距離:7.0 km
登り:726 m 下り:756 m
【標準コースタイム(目安) 3時間35分】
達沢山登山口ー(0:50)-立沢林道終点ー(0:50)-達沢山ー(0:30)-ナットウ箱山ー(0:45)立沢林道終点ー(0:40)ー達沢山登山口
【アクセス(達沢山登山口)】
・車
一宮御坂ICを下りて国道137号線の河口湖方面へ進み、アーチ橋(新十郎橋)を渡り旧国道と合流した先650m付近で左の脇道へ入り、達沢山の道標に従い採石場の右脇から未舗装路を進んだ先の通行止ゲート付近に駐車余地がある。
・公共交通機関
富士急行バス甲府線「立沢バス停」を下車、旧国道に下りて達沢山の道標に従い採石場の右脇から未舗装路を進む。
※グーグルマップのルート案内では、正しい道順を示さないので要注意。
【アドバイス】
登山道上にトイレ、給水スポットは無いので注意したい。林道終着地点までは沢沿いを進むため、水はあるが飲用としてはおすすめしない。
歩きやすい登山道となるが、中腹まではヒノキの密林となり暗く、遅い時間の入山も控えたほうがいい。
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活用方法はジオグラフィカなどで活用していただけます。
続いての山行記録はこちら👇
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