今年は花の時開花期が早いという事で、急遽前回は岩殿山へ足を運んで登山×桜を堪能したが、開花が早いのは桜だけではございません。
「桜と桃の花が同時に咲いている」
普通は桃の花が一週間ほど遅れて開花するものなんですが、どちらも最近の暖かさもあって、ものの見事に咲き始めました。
山百チャレンジ4座目 岩殿山編はこちらから👇
ということで今回も花の開花に合わせて急いで行く事になったのが「大栃山」になります。
登山×桃の花こそ、春の山梨百名山を楽しむうえで狙いたいところですよね!
甲府から見れば御坂山地の前衛の山となり、国道20号(甲州街道)を車で走らせれば笛吹市からよく見える大栃山ですが、登山の対象としては少しマイナーな山ではないでしょうか。
多くの方が使う登山口が檜峯神社(ひみねじんじゃ)という場所で、公共交通機関を使う方にとっては、電車とバスを乗り継ぎ、なおかつ林道を一時間近く歩かなければならない場所なんです。
大栃山までは最短となる檜峯神社からスタートし、大栃山からは甲府盆地側の花鳥山展望台へ降りるワンウェイコースで行ってきました!
今回はエルクスタッフ計7名の車を複数台で行って下山口に車をデポすることができたので、ワンウェイルートを取ることができました。
山頂から徐々に近づく桃の花に彩られた甲府盆地へ降りていく、この時期ならではの登山をしてきましたので、是非ご参考にご覧ください!
①檜峯神社から大栃山へ
【START】檜峯神社(07:53)-鳶巣峠(08:08)ー大栃山(09:05)
ここまで来るのに国道137号(御坂みち)から林道へと入ったのですが、その林道入口が車だとかなり分かりにくかったです…
137号からの入口は写真を取ってなかったので参考にならないと思いますが、「檜峯神社/大栃山登山道入口」に近づけば見逃さないように要注意ですよ!
甲府からだと右側に、河口湖側からだと左手に曲がって侵入します。
上の写真のゲートまで来れば、あとは道沿いに進むだけとなります。(ゲートは開けることができます)
檜峯神社に到着したのが朝の8時前。
「檜峯」の名のとおり辺りをヒノキ林に囲まれ、すでにここで標高が1,090mとなる場所です。
檜峯神社は「ブッポウソウ」と鳴くコノハズクが初めて確認された地として有名です。
実は昭和10年に至るまで1000年にも及ぶ期間、ブッポウソウと鳴く声の主がブッポウソウ(姿のブッポウソウ)と勘違いされてきたとのことで、コノハズクは"声のブッポウソウ"として初めて認知されました。
ブッポウソウ
「ゲッゲッゲッ」といった汚く濁った音の鳴き声
発色の良い綺麗な姿ですが、汚いと評される鳴き声の持ち主。
コノハズク
鳴き声は「ウッ・コッ・コー」または「ブッ・ポウ・ソウ(仏法僧)」
日本で見られるフクロウ目では最小で、奥深い山で夜鳴き、夏鳥で5-6月頃にしか鳴かないので長らく声主を特定できなかったとの事。
さて話は本題の登山に戻して、檜峯神社登山口は水を補給することも可能で、きれいなトイレも設置されています。
水は湧き水でとても冷えていて抜群に美味しかったです!
今回のパーティは社長やバイトさんも含めエルクスタッフ七人とワンちゃんが二匹。
騒々しい登山になりそうです(笑)
ここから同じ山梨百名山の「釈迦ヶ岳」にも登ることができます。
大栃山と釈迦ヶ岳の二座登頂という方も多いのではないでしょうか。
大栃山と釈迦ヶ岳の登山道は鳶巣峠(とびすとおげ)までは同じになります。
まずは鳶巣峠まで目指して登ります!
しばらくはヒノキの美林を進んでいきます。
花粉症の方にとってはこの時期の中低山は大変ですよね~
道は山頂まで分かりやすく、登りやすい登山道が続きます。
神社から鳶巣峠までは約15分で到着しました。
ここからは尾根沿いに大栃山まで登っていきます。
柳澤社長の植物講習が始まったり
ダンテ君が興奮して走り回ったり
中込店長が我が道を行ったりと、エルクメンバーでわいわい登るのはやっぱり楽しい!
尾根道も途中までは登りが急になりますが、じきに緩やかになってきます。
尾根道で風も通っているので、心地の良い登山道です。
途中南アルプス方向の展望が開ける場所がありました。
白嶺三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)はまだまだ雪化粧をまとっています。
南アルプスとは逆側を見れば木間から釈迦ヶ岳がよく見えます。
山梨のマッターホルンという別名もありますが、尖っていてかっこいい姿です。
緩やかな尾根道を進むと
見えてきましたね~
大栃山 (1,415m)に登頂です!ようやく6座目~
登山開始から1時間と少しの時間で到着です。
大栃山の山頂から振り返れば…
富士山もお出迎えしてくれます!
久しぶりに雲がかかっていない富士山となりました!
大栃山からは御坂山塊に遮られ見れないと思っていましたが、さすが突出した高さなのでここからでもよく見えますね~。
甲府盆地方面もばっちりです!
社長はこの山に一度来たことがあって
柳澤社長「30年以上振りに来たな~」
としみじみ思い耽っていました。
さすが社長、経験の差が他のスタッフと段違いです。
②大栃山から花鳥山一本杉へ
大栃山(09:24)ー小栃山(10:10)ー花鳥山(11:30)ー花鳥山一本杉(11:42)
ここでグループは二手に分かれます。
社長たちは用事があるためササっと同じルートで下山。
残るメンバーで花鳥山、甲府盆地へと下りていきます!
進行方向の尾根沿いに進みますが、ここからは踏み後が少なくあまり整備されていないルートとなります。
歩きにくくなって、ルートファインディングも必要となります。
今回のルートは登りよりも下りの方が距離は長くなります。
ちなみに609mの標高点を通るはずが、尾根を一本間違えて下りてしまいました、、下山はやはり迷いやすいのでルートファインディングは要注意です!
時折テープやコースタイムを書いた道標も出てきます。
全く人が通らないルートという訳ではないようです。
急登の下りもあり、下りとはいえペースがそこまで上がりません。
当たり前ですがちゃんとした登山靴で行くのがおすすめです!
落ち葉で滑りやすい場所もありますよ~
小栃山でいったん休憩を取りました。
地形図上では名前が表示されておりませんが、1086の標高点の場所です。
標高を落とすにつれて、新緑やツツジの花も出てきました。
甲府盆地まで近づいてきましたね~。
見えてるけど意外と時間のかかるルートです。
上の写真の時には既にルートを外しておりますが、やはりルートを外すと下りきる最後の場所が急で危険でした。
こちらのルートを行かれる方は、地形図の609m標高点を目指しましょう!
間違ったと気づいてから、柵を越え無理やり目的の尾根に登り返し
無事に正規ルートへ合流となりました。
道を外して登り返したので、心身ともにきつかったですね~
花鳥山一本杉までまだもう少しのところでも、脇目をやれば桃園ばかり。
さすが笛吹桃源郷エリアです。
ゲートを越えて、さらに進んでいけば…
甲府盆地に出ることができます!
遠目からでも至る所で桃の花が咲いているのが分かります。
この日は天気のも恵まれ、満開となった桃の花見日和でした。
桜よりも濃いピンク色で、これぞ甲府盆地の春の景色です。
目的地である花鳥山一本杉に到着です!
大栃山からここまで途中道を外したものの、2時間20分の行程でした。
ここは甲府盆地、そしてリニア実験線のの展望台となっていて、駐車場もあるので、平日とはいえお花見客で混雑していました。
山から下りてきた僕たちは浮いた存在でしたね(笑)
雪が残る南アルプスに甲府盆地、そして桃の花とここからの景色は山梨の春を代表する景色でしょう。
見頃のこの時期に来れてよかったです。
花鳥山展望台からさらに下りていけば、桃の花と大栃山のコラボレーションも見ることができます。
この景色を見たくて、わざわざ甲府盆地に下りてきたんですよね~
麓の桃園をお借りして、下山後のランチを取りました。
桜だけでなく桃もある山梨なら、お花見シーズンは長く楽しめますよ~!
登山後の疲れと春の陽気もあって、正直今日はもう動きたくなかったのですが、まだこれで6座目ということもあり、今日はもう一座頑張ります!
大栃山立ち寄りスポット
今回はすぐに次の山に向かったので、立ち寄りスポットというよりも、この時期のお祭り&スポットを紹介させてください。
花鳥山一本杉公園
立ち寄りスポットというよりも今回の下山口の花鳥山一本杉公園。
ここからは甲府盆地や南アルプス連峰が望めるだけでなく、リニア実験線の見学スポットにもなります。
上の写真は花鳥山一本杉公園からほど近い「笛吹市八代 ふるさと公園」から見るリニアの写真です。
現段階ではここまでが終着駅という事で、リニアが来てバックで戻って行く様子もよく見ることができます。
笛吹市、御坂エリアを中心に、この時期は「桃源郷春まつり」が開催中です。
花鳥山一本杉公園だけでなく、お花見スポットで催しもされているので、この時期に来られる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
大栃山まとめ
【今回の山行記録】
山行時間:03:56 距離:6.9 km
登り:400 m 下り:1,007 m
【標準コースタイム(目安) 3時間25分】
檜峯神社ー0:15ー鳶巣峠ー0:50ー大栃山ー2:20ー花鳥山一本杉
※大栃山から花鳥山一本杉までのコースタイムは、標識の時間を参考にしました。
ルートファインディングも必要なため、あくまで参考としてご活用ください。
【アクセス(檜峯神社)】
・車
一宮御坂ICより国道137号を河口湖方面へ。檜峯神社/大栃山登山道入口から神座山林道へ入る。
※グーグルマップで検索すると別ルートを提示されますので、ご注意ください。
・公共交通機関
富士急バス甲府線の「桧峰神社前」を下車。檜峯神社までは徒歩でのアクセスとなり1時間20分ほど。
【アドバイス】
檜峯神社から大栃山までは道標もあり整備も行き届いているので、檜峯神社からのピストンの場合全く問題ないでしょう。
檜峯神社ではトイレもあり、夏場でも冷たい湧水を給水することができます。
大栃山から花鳥山一本杉までは、道標はあるものの道も悪くルートロスの危険性があります。
地形図、GPSアプリを活用しながら1086(小栃山)、 609の標高点を逃さないように下山することが大事です。
GPXデータ(トラックデータ) ←こちらクリックでGPXデータをダウンロードしていただけます。※レポートであるように、609の標高点を通らないルートロスしたトラックデータです。ご理解の上ご活用ください。
続いての山行記録はこちら👇
0コメント