九鬼山を登りミツマタ群生地を見てきた後に、大月市街へ車で移動し、この日の最終目的地「岩殿山」へ向かいます。
山百チャレンジ4座目 九鬼山編はこちらから👇
岩殿山は迫力のある露出した岩が印象的な大月市を代表する里山です。
標高は634mと低く、山梨百名山で二番目に低い山となります。
これだけ街にも近く、標高も低いという事もあって、サクッと登って帰ることができるお気軽な山となります。
九鬼山編でも紹介した、秀麗富岳十二景についても岩殿山は選定されていますし、桃太郎伝説の舞台にもなっています。
とはいえ九鬼山よりも圧倒的に人を集める岩殿山。
特にこの時期は顕著なんですが、その理由は…
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富士山と桜のコラボレーションを楽しむことができるからですよね~。
岩殿山の桜といえば、山の中腹に位置する「岩殿山丸山公園」の桜が有名ですが、岩殿山山頂の桜も見事なんです。
山梨百名山のなかでも桜のある山はいくつかありますが、やはり岩殿山は外せない。
早く南部や道志の山に行かなきゃと焦りながらも、今年も早く咲いた桜を見に行ってきました!
強瀬ルートという最も山頂まで距離の短いルートは、崩落の影響で現在は山頂まで通行できません。
そのため車以外のアクセスの方は、駅から歩いて畑倉登山口まで行くか、バスを利用していく必要があります。
今回登ったルートは畑倉登山口から山頂へ、そして三の丸跡まで行って同コースを帰るとてもお手軽なコースです。
本当は浅利ルートを繋いで、周回すれば一日岩殿山を楽しめるのですが、山百チャレンジ企画の実行を優先します(笑)
ちょうど二年前にエルクスタッフで行った記事が残っていますので、周回コースが気になる方は、こちらをご覧くださいませ👇
岩殿山お手軽ピストン
【START】岩殿山畑倉登山口(13:55)-鬼の岩屋(14:05)-岩殿山(14:25)-三ノ丸跡展望台(14:30)-30分休憩-岩殿山畑倉登山口(15:25)
登山口の畑倉登山口は、車の駐車スペースもあるため、ピストン(往復)であれば車は登山口に停めてもらえれば大丈夫です。
鬼が住んだとされる「鬼の岩屋」は、この登山口から10分ほどで到着します。
九鬼山を登り、ミツマタを見て、大月のイオンで昼飯を調達してからの到着となったため、既に時刻は14時前。
岩殿山は距離も短くすぐに戻って来れるので、こんな時間でも遅すぎるという事もありません。
登りだして間もなく、足もとには桜の花びらが散りばめられています。
すぐ上を見てみると…
桜が早速出迎えてくれます!
ここでも十分お花見できる桜の充実っぷりです。
登ってすぐに鬼の岩屋へと向かう分岐があります。
鬼の岩屋もすぐに到着するので、せっかくなので寄っていきましょう。
こちらが鬼が住んでいたとされる鬼の岩屋、正式名称「新宮洞窟」です。
上の岩盤から雨が伝って流れ落ち、水量が多い日は滝のように流れ落ちてきます。
以前訪れた時には(多分)無かったであろう、立ち入り禁止の看板が。
もともとサクッとみて戻る予定だったのに、今後入れないとなれば、なんだか無性に入りたくなる不思議。
もちろん足を踏み入れませんでしたが、2年前の写真があったので載せておきますね。👇
さて気を取り直して、岩殿山を登ります。
二座目ということもあり、少し足が重く感じましたが、桜もあって苦にも感じませんでしたね~。
桜以外にも、山にはだんだん可憐な色が付き始めてきました。
新緑の時期も今から楽しみです!
山頂に近づくほどに、斜度が急になってきます。
とはいえすぐに着くので、ここは我慢して登り続けていけば
岩殿山(634m)に到着です!
登山口から約30分の行程でした。
山梨百名山の山頂標柱は、ここ数年で老朽化したものからどんどん新しいものへと差し替えが行われてきました。
以前来た時には古い標柱だったと思うのですが、岩殿山も綺麗な標柱に変わっていましたね。
山頂には「本丸跡」とあるように、小山田氏の居城でありながら岩殿山は戦国時代には山城として東国屈指の堅固さを誇りました。
山頂は写真だけ撮って、この先にある三ノ丸跡に向かいます。
ここが三ノ丸跡、桜の名所でもあります。
山頂よりも広く、二年前もここでお花見しながらご飯を食べたものです。
この三の丸跡に秀麗富岳十二景の看板が設置されています。
山頂では無くこちらに設置されている理由は
富士山方面のこのパノラマでしょう!(富士山見えてねーけど)
まだこの企画では5座しか登ってないとはいえ、富士山はなかなかご機嫌が宜しくないようです…
とはいえ三ッ峠山に高川山、杓子山と、山梨百名山に選ばれた山々も見ることができました。
東側には同じく山梨百名山の「百蔵山」「扇山」があるのですが、多分この山は扇山のはずっ!
山梨百名山チャレンジ企画が進んでいくにつれて、山座同定も正確性が増してくると思います(笑)
イオンで買ったお花見3色団子をほおばりながら、しばしお花見を楽しみます。
今年初のお花見は異例の速さの開花で、急ぎで岩殿山へ駆け込むこととなりましたが、満開の時期に間に合ってよかった~
山梨県内ではまだ登山×桜のスポットはいくつかあるので、4月中旬までは花見山行を計画しています。
下りも30分もかからずサクッと下りて、第一回大月遠征(山百チャレンジで何度でも来るので)の山行は終了です。
甲府でいえば湯村山のように、身近ですぐに登れる里山は地元の人にとってとてもありがたい存在ではないでしょうか。
山のトレーニング、気分転換、そしてお花見もできる岩殿山。
コンパクトな里山ながら、人気が高くよく親しまれているのを実感できた山行となりました。
岩殿山立ち寄りスポット
今回紹介するスポットは、桜の時期に岩殿山へ登った方や、山梨百名山、秀麗富岳十二景を目指している方に行ってほしい場所になります。
岩殿山丸山公園と岩殿山ふれあいの館
岩殿山の桜の名所といえばやはり丸山公園でしょう。
山頂でたくさん桜を見た後に、丸山公園から桜と岩殿山を合わせて見上げるお花見はいかがでしょうか。
丸山公園までは強瀬登山口から15分ほど登ります。
上述の通り強瀬ルートで山頂までは行く事はできませんが、丸山公園まではアクセス可能です。
車の方は近くの「岩殿山公園 市営駐車場」で停めていただけます。
丸山公園内にふれあいの館という古風な建物があります。
1階が白簱史朗氏写真館、2階には秀麗富嶽十二景コンテスト入選作品などを展示しており、展望室からは絶景の富士山が見られます。
白簱史朗さんは大月市出身の山岳写真家で、南アルプスや富士山など日本の山岳写真、そしてヒマラヤなどの海外の山岳写真を撮って活躍された、山岳写真界の巨匠です。
秀麗富岳十二景の選定と写真撮影にも関わっていて、選ばれた山々からの写真をここで見ることができます。
写真を載せることはここではできないのですが、この日に登った九鬼山、岩殿山からの迫力ある富士山の写真を見ることができました。
今日見ることのできなかった富士山を、自分の眼で見る以上の秀麗な姿で見ることができました。
ぜひ岩殿山へお立ち寄りの際は、ふれいあいの館も行ってみてください。
二階に展示してある秀麗富嶽十二景コンテスト入選作品も、素晴らしい作品ばかりでした!
岩殿山まとめ
【今回の山行記録】
山行時間:01:35 距離:1.8 km
登り:290 m 下り:268 m
【標準コースタイム(目安) 1時間20分】
畑倉登山口ー0:40ー岩殿山山頂ー0:05ー三ノ丸跡展望台ー0:05ー岩殿山山頂ー0:30ー畑倉登山口
※大月駅から徒歩の場合、畑倉登山口までは約40分かかります。
【アクセス(畑倉登山口)】
・車
大月ICより大月市街方面に進み約15分
・公共交通機関
JR大月駅・富士急行線大月駅から、日影行バスに乗り自動車教習所前バス停を下車。
【アドバイス】
畑倉登山口からのピストンの場合、コースタイムも短く道も分かりやすいため、特に言及することはありません。
浅利ルートを行かれる場合は、行程も長くなり鎖場岩場も出てくるので、水や食料など相応の準備をお願いします。
GPXデータ(トラックデータ) ←こちらクリックでGPXデータをダウンロードしていただけます。
ジオグラフィカなどのGPSアプリでご活用ください。
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