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【山梨百名山チャレンジ23座目 山伏】西日影沢の名ルートから登る清き水の山【山伏/八紘嶺 前編】

  • 2023年7月26日
  • 読了時間: 8分

更新日:3月18日

こんにちは、こんばんは!山梨百名山企画担当の綾井です。


今日は約半月振りの更新となってしまいました、山梨百名山チャレンジの記事です!




ブログ更新が遅れるだけでなく、登山のペースもまさかの急ブレーキとなっています。🥺




山梨百名山チャレンジ企画は毎月10座ペースで登らないと、目標にしている年内の完登が叶いませんが、7月はまだ3座しか登っていません、、


お店が忙しくなる6月~7月、それに加えて展示会やオーダー作成などアウトドアショップにとって過酷なんです😇




言い訳してもこの企画は終わらせることができませんので、一番何を言いたいのかというと


皆さん応援してください!(笑)



応援が無いわけではないけど、やっぱり皆さんの応援が一番力を出せるんですよね~💪



さて泣き言はこれくらいにして、今回の行った山はこちらの山です。


「山伏(やんぶし)」と「八紘嶺(はっこうれい)」。




山梨百名山でありながら、静岡県の登山口を使わなければいけない二座となります。


(※七面山からの縦走も可能ですが、一般的には静岡側から登る)。

この二座は「オクシズ(=奥静岡エリア)」と呼ばれる、静岡市の山間部エリアに位置します。




海のイメージが強い静岡ですが、山梨に接するオクシズエリアに行けば、豊かな自然が残る山間部になっていて、山梨にあるほかの山々よりも”山が深い”んです。



ほかのエリアの山のほとんどは、山頂から近くの町や人里を見下ろすことができますが、このエリアは山からは山しか見えません。




オクシズの中でも更にエリア分けをするのなら、山伏、そして八紘嶺は「安倍奥」とよばれる安倍川源流域の山々です。


白峰南嶺の最南端に位置し、2013mの山伏がその盟主として鎮座します。




白峰南嶺は本企画20座目の笹山も含まれる、南アルプスの中でも静かな山域となります。


さて山伏と八紘嶺を縦走するにあたって、黄金の湯駐車場からの周回ルートを取りました。


この場合は、道路歩きも含め約20kmのロングコースとなり、一般的には日帰りで目指すにはかなりハードな山行となります。




それぞれの山を最短で登ればこんなハードコースを登らなくても済むのですが、やっぱり縦走できるなら縦走したいのが山屋ってもんでしょ~😏


あと何度もこの地に足を運ぶのが大変だからです(笑)




それでは今回は登山口から山伏山頂まで、山伏/八紘嶺の前編をご覧ください!



【登山レポ①】

林道歩きから薄暗い西日影沢ルートを登る

黄金の湯(04:42)-山伏登山口(05:40)-大岩/ワサビ小屋(06:19)-蓬峠(06:54)




甲府から中部横断自動車道を使用して約2時間、やってきたのは静岡の梅ヶ島温泉です。




中部横断自動車道が全線開通してからはとても近くなりましたが、こんなふうに





南アルプスを大きく回り込むように行かなければならず、山梨百名山のなかでも最も行くまで距離が遠い場所となります。


高速を下りてからがなかなか遠いんですよね😓




黄金湯から安部川沿いに道路を歩いていきます。




登山口まで約4km、今日は長い行程なのでサクサク歩きます。







知らない地名に、わさび漬けの看板、サクサク歩くつもりが普段目にしないものに足が止まり、旅する気分で道路歩きの道中も楽しめました。











そして何といっても静岡といえば茶畑!🍵




静岡の方からすれば見慣れた光景でしょうが、THE静岡のこの景色は新鮮で僕にとっては立派な観光地になります。




逆に山梨の桃畑を見ても何とも思わなくなってしまいましたが(笑)





大谷崩れと山伏の分かれ道は山伏岳方向へ。




大谷崩れルートから山伏へ登頂することもできますが、今回は西日影沢ルートで登ります。





え、渡渉!?




と最初はビックリしたこの沢を越えれば、登山口は間もなくです。


ちなみに右手に簡易的なハシゴ橋が架かっていたので、問題なく渡ります。




大変お待たせいたしました、登山口に到着です!


ここで休憩をしたかったものの、南部の山はヒルが出るイメージだったので、自撮りだけしてそそくさと出発します。




ヒルについて後から調べれば、山伏では周辺の山に比べヒル被害は少ないようです。


とはいえ夏と梅雨時期は絶対に入山したくない😨






ざっくり地図すぎて、これは山伏が凄く近く感じる










西日影沢ルートは、名前の通り序盤は沢沿いを歩いていきます。




沢沿いのルートはよっぽど整備が行き届いていない限り、僕の経験上進むのに時間がかかるんですよね。







時間がかかる理由というのは、右岸から左岸へ、左岸から右岸へといったように何度も行き来をするからです。


このルートも例外なく、高巻き道から沢に下りては対岸へ渡る箇所がいくつもあります。




上の写真の場所では飛び石で渡りましたが、水量が多い日は結構怖いかも。





苔むした森を通りながらも大小多くの沢を越えていきます。




山伏には豊富な水が蓄えられていて、西日影沢の水流も安倍川に合流し大河となり、そして駿河湾に注ぎます。







しばらくすれば放棄され朽ち果てた「わさび田」跡が出てきます。


安倍奥のエリアはわさび栽培発祥の地とされ、こんな山奥でも栽培するほど最盛期は盛んだったのでしょうか。




豊富な清流あってのわさび栽培、山伏の水の豊かさの証左といえるのでないでしょうか。




わさび田跡を抜けても、沢の渡渉がまだ続きます。


以前はもっと立派な橋が架かっていたようですが、こちらも簡単な梯子橋が架けられています。










続いて現れたのは大岩、名前の通り大きな岩です。


岩の横というか岩陰に小屋があり、わさび小屋という避難小屋があります。










大岩からも沢沿いを歩きまた対岸へ渡る、この連続でやはり歩くペースが上がりませんが、それがまた冒険的な登山で飽きさせません。




山頂まで人と会わない深山のなかでひとり、歩き詰める事は性に合います。


ワクワクするんですよね😆





そして西日影沢を外れ進路を変えれば、なかなかハードな急登が待ち受けます。




ここから次の目標地点、蓮峠までの急登の始まりです。






涸れ沢を詰めたり、崩壊地のトラバースを進んだり、西日影沢から外れても変化に富んで飽きさせません。




事前情報は無く八紘嶺と周回登山をするために選んだこのルートですが、大当たりです◎




蓮峠に到着です。




ヒルにびびって進み続けたので、ここで本山行初の休憩を取ることにしました。








まだ標高の高い稜線上は雲の中。




展望の山でもある山伏ですから、せっかくなら晴れて欲しい。そう願いながらおにぎりを頬張りお腹を満たして、次なる登りに備えました。







【登山レポ②】

ガスを抜け南ア南部の展望地へ

蓬峠(06:59)-西日影沢分岐(07:57)-山伏(08:10)


蓮峠からは分かりやすい尾根道へと変わります。





標高を上げるにつれて、やはり濃いガスに巻かれるようになってきました。











ツツジの密度が濃い事でも知られる安倍奥の山、ようやくミツバツツジを見るようになってきました。




今回の登山は山伏から八紘嶺にかけての稜線で、ツツジ科のシロヤシオの花を見ることが大きな目的です。







1770m地点のベンチを越えれば、山頂まではもうひと踏ん張りです!




次第に空が明るくなってきました、これはまさかの大逆転あるか!?







斜度がゆるくなれば、山頂はもうすぐです。




分岐を百畳峠方向に行けば、こちらにも避難小屋があるとの事。







お?





お~!!




明るいなと思ったら青空が広がっていました~👏


展望はダメかと思ったけど、これは期待できます!





ん?



お~!富士山!😆🗻




そういえば山伏から直線距離では近いんですよね、見れるとは思っていなかったのでびっくりしました。




暗い沢沿いの登山道から、ガスに巻かれながら登ってきたもんだから、いい意味で予想を裏切られましたね~。




山伏(2,014m)山頂に到着です!




自分で言うのもあれですが、いつもの営業スマイルよりも今回は自然に出た100%スマイルです(笑)




まだ登山は終わってないけど、いいコースを登り思わぬ天気の好転もあったら、この笑顔になるでしょう~😆




山頂から更に先に進めば




南アルプス南部の主稜線を見ることができます。













このエリアの土地勘が全くないため、雪が付いている山々は赤石岳や荒川岳になるのかなと推測するも、やっぱりよく分かりません。












こちらは白峰南嶺の稜線方向になるので、多分笊ヶ岳かな。




いや~ほんと普段見ない角度だと自信ないです😅








山座同定は詳しい人にお任せして、この見慣れない山岳風景を目に焼き付けましょう。


山頂まで誰一人会う事は無く、登山道も山頂の景色も独り占めは贅沢じゃありませんか。




山深い場所で訪れる人も少ない安倍奥や南アルプス深南部の山は、やっぱり好きだな~




さてここからが八紘嶺への縦走登山の始まりですが、山伏山頂までで結構なボリュームとなったので、ここでいったん終わりにさせていただきます。🙏




後編では目当てのシロヤシオの花、そして20km以上の行程を無事に歩きとおすことができるか、お楽しみに更新をお待ちください。


立ち寄りスポットや登山情報については後編でまとめます。




後編はこちらから👇

【山梨百名山チャレンジ24座目 八紘嶺】山を埋め尽くすシロヤシオのトンネルを進む、独り稜線闊歩【山伏/八紘嶺 後編】|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
www.elkinc.co.jp
【山梨百名山チャレンジ24座目 八紘嶺】山を埋め尽くすシロヤシオのトンネルを進む、独り稜線闊歩【山伏/八紘嶺 後編】|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
西日影沢ルートを登る楽しさ、山伏山頂のパノラマと、山伏までは100点満点の登山から、続いて向かうのは八紘嶺です。山伏/八紘嶺 前編はこちら👇山伏の前編でも書いたように、5月下旬に八紘嶺に向かった理由は「シロヤシオ」です。山梨の山では、あまり自生していないシロヤシオですが、八紘嶺の稜線上では、その白く可憐な花に会うことができます。ちなみに同じ山域の十枚山もシロヤシオで有名ですね。今回の後編では山伏山頂から八紘嶺までの稜線歩き、そして登山開始をした黄金の湯までの山行を記します。最後にまとめて、山伏、八紘嶺の登山情報まとめや立ち寄りスポットも掲載しております。それでは早速ですが登山レポート本編をどうぞご覧ください!【登山レポ③】大崩壊地を越え大谷嶺へ山伏(08:37)-新窪乗越(09:39)-大谷嶺(10:11)山伏山頂からは八紘嶺まで稜線歩きが始まります。黄金の湯から山伏、山伏から八紘嶺、八紘嶺から黄金の湯、距離にすればちょうど3等分できますが、山伏から八紘嶺の縦走こそこの登山のハイライトといえるでしょう。そんな縦走の始まりは、開けた山伏山頂からすぐに樹林帯へと移り変わります。山伏への長



■ この山に行く前にチェック


山伏は経験者向けの山です。初めての方や久しぶりの方は、装備や服装の準備がとても重要です。


▶ 初めての登山で必要な装備リスト

初めての登山で必要な装備リスト|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
www.elkinc.co.jp
初めての登山で必要な装備リスト|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
初めての登山で必要な装備は、 「安全を守る装備」と「快適に歩く装備」の2つです。 まずは基本の装備を揃えることが大切です!初心者の登山で最低限必要な装備は次の通り。・登山靴・ザック(20〜30L)・レインウェア(ポンチョではなく、上下セパレート!)・防寒着・水・行動食・地図・ヘッドライトこれらは天候の変化やトラブルに対応するための基本装備です。そして、エルクでは初心者のお客様向けに持ち物装備リストも配布しています。良ければご覧ください✅ちょっと、ボリュームが多いと思いますが、一度にすべてを揃える必要はありません💦そして、よくお問い合わせいただくのが、「何から揃えればいいですか?」というご相談、、、多くの方はウェアから考えがちですが、まず重要なのは 登山靴レインウェアザック です。これらは、山の三種の神器!と我々は呼んでいます。山梨には高山から低山まで、さまざまな魅力あふれる山がたくさんあります。どの山も素晴らしく、とてもとてもここでは語りつくせないので割愛(💦)しますがどの山にも共通な事柄があります。山の天気は変わりやすい!突然の雨や気温の変化は当たり前です。それに予めしっかりと備



▶ 登山の服装・レイヤリング入門(秋冬編)

レイヤリングの基本とポイント |【山はもう秋】寒い秋山登山で悩ましいウェア選び |山梨の統合アウトドア拠点 ELK
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暑かった9月も終わり、10月になってようやく過ごしやすい気温になってきました。ちょっと前までは半袖Tシャツで過ごしていた、そんな感覚で山に入ってみれば、びっくりするでしょう。なんたってもう寒いですもちろん標高やその日の天気に左右されますが、3000m級の山に泊まりで行かれれば朝晩はダウンウェアなどの保温着が必須です。とはいえ日中の行動時は暑い…つまり服装選びが難しい!ということに皆さんなっていませんか?今回は秋山登山で押さえておきたいレイヤリング(重ね着)の基本と、おすすめウェアやポイントを紹介しつつ、シーン別でレイヤリング例をご紹介します!ぜひこのブログを読んでしっかりと準備をして、秋山登山を楽しみましょう~秋山登山で押さえておきたいレイヤリング(重ね着)の基本秋山登山のみならず、登山のウェア選びではレイヤリング(重ね着)の考え方がとても大事です。極端に暖かいウェアを行動中にTシャツの上に羽織れば、すぐにオーバーヒートして大汗をかいてしまいます。そこでダウンウェアを脱いだらTシャツ一枚で、さらに汗をかいて濡れてしまって寒いという事に陥ります。極端な例ですが、ここで何を言いたいかという


▶ 登山初心者が先ずは優先して用意するべき装備

【登山】今さら聞けない三種の神器の話|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
www.elkinc.co.jp
【登山】今さら聞けない三種の神器の話|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
こんにちは!エルクの松崎です。これから登山を始める方が必ず耳にする「三種の神器」。今回は「そもそも三種の神器とは何か?」「そんなに重要なの?」といった疑問にお答えすべく、三種の神器について紹介させていただきます!三種の神器とは?登山における三種の神器とは、登山靴、ザック、レインウェアのことです。どのぐらい重要な物かというと…歴代の天皇に伝わる宝物である鏡、剣、曲玉(皇位とともに伝わるべき由緒ある物)と同じぐらい重要です。もちろん三種の神器以外にも重要な装備、ウェアはありますが、これから登山を始める方はまずこの三種の神器から選んでいきましょう!登山靴の選び方のポイント山を登るうえで最も重要なのが登山靴。登山では土や岩、時にはぬかるみや雪の上、凍っている道など様々な状況が考えられます。そのようなあらゆる場面に対応できるものを選ぶことが快適な登山への第一歩となります。用途や足の形によってオススメの登山靴は異なりますので、実際に試し履きをして自分に合った1足を見つけましょう!オススメの登山靴近場の低山~夏の八ヶ岳が目標!という方はこちらLA SPORTIVA/トラバース X5 GTXprice


■ 山梨の登山をもっと知る


山梨には初心者から楽しめる山が数多くあります。


▶ 山梨の登山完全ガイド

山梨の登山完全ガイド|初心者におすすめの山・季節・装備をELKが解説|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
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山梨の登山完全ガイド|初心者におすすめの山・季節・装備をELKが解説|山梨の統合アウトドア拠点 ELK
山梨で登山を楽しみたい方へ山梨は、初心者の日帰り登山から本格的な山歩きまで楽しめる、登山に恵まれた地域です。富士山をはじめ、南アルプス、八ヶ岳、大菩薩嶺、茅ヶ岳、櫛形山、黒富士など、エリアごとにまったく異なる魅力があります。一方で、山梨の山は標高差や天候変化も大きく、季節や山域によって必要な装備・服装・難易度がかなり変わります。だからこそ、「なんとなく良さそう」で選ぶより、自分に合った山を選ぶことが大切です。このページでは、山梨で登山を始めたい初心者の方に向けて、 • 山梨の登山の魅力 • 初心者におすすめの山 • 季節ごとの楽しみ方 • 服装と装備の基本 • 山選びで失敗しないポイントを、山梨の登山用品店ELKの視点でわかりやすくまとめます。結論|山梨で登山を始めるなら「山選び」と「服装」が大切です山梨で登山を始める方に、まずお伝えしたいことはシンプルです。最初の一座は、無理のない山を選ぶこと。そして、街の感覚ではなく山の感覚で服装と装備を整えること。この2つだけで、登山の満足度も安全性も大きく変わります。山梨には初心者でも楽しみやすい山が多くありますが、同じ「日帰り登山」でも、標高


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