【山梨百名山チャレンジ21座目 要害山】武田家の山城と観音様が待つ幽玄の森へ
- 2023年6月18日
- 読了時間: 9分
更新日:3月27日

関西出身で、移住して7年も経ってようやく山梨県の歴史を勉強しようとしている、山百チャレンジ担当の綾井です。
どうして歴史を勉強しようと思ったかというと、やはり山と歴史の繋がりはとても密接だからです。
特に戦国時代に全国に名を馳せた武田家の歴史は、山梨の山を語るなら知っておかなければなりません🤔
今回の山は武田家の歴史に深く関わる、こちらの山になります。
要害山(780m)
甲府市上積翠寺町にあるこの里山は、戦国時代の武田氏の居城であった躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた/現武田神社)から北へ3kmほど登った場所にあります。
武田信虎(信玄の父)が躑躅ヶ崎館を築いた際に、緊急時に避難のために立てこもる詰城(つめじろ)として、背後のこの山に要害城を築きました。
今でも曲輪(くるわ)や門跡(もんあと)など、往事をしのぶ特徴的な遺構が比較的良好に残っていて、現地の主要な箇所には案内板が設置してあります。

要害山は山頂までは約30分ほどで着いてしまうので、さらに足を延ばし「深草観音」という高い岩壁を穿ってつくられた観音堂まで寄り道します。
深草観音からは積翠寺まで下りて周回するルートを取りました。
さて冒頭から歴史紹介とお堅そうな回になりそうな雰囲気ですが、そんな歴史もお構いなしの愉快なエルクメンバーで登ってきました😅
登山レポート本編をどうぞご覧ください!
【登山レポ】
幽玄の森を歩くレイントレッキング
要害山登山口(08:33)-要害山(08:59)-深草観音(09:58)-積翠寺(10:45)-0要害山登山口10:50

5月23日、梅雨の走りのように朝から雨が降り続ける一日でした。
要害山の登山口には10台ほど停めることができる駐車場があり、ここからのスタートとなります。
もともとこの日予定していた山は、「山伏」「八紘嶺」の縦走。
私も含め滅多に行く事ができないエリアなので、エルクメンバーみんなで行こうと話していましたが、この雨ではと急遽要害山に変更となりました。
雨の中決行する山百チャレンジが今回が初めてですね。

今日のメンバーは私含め中込店長と、先のブログでも登場した大型新人しげる君です。
3人とも何度も何度も足を運んでいる山なので、テンション上がってないのがひしひしと伝わります(笑)

エルク店舗からも近いということで、エルクメンバーがトレイルランニングの練習でよく使う山なんですよね。
今回は歴史を感じながら歩きましょう!
店長も登山口にある要害山の説明書きを熱心に読んでます👏

駐車場から川を渡って左手の登山口から登っていきます。
雨の低山という事で、僕も含めみんな傘を差しながら登っていきます。
樹林帯では傘を差してフードを被らない方が、蒸れずに快適に歩くことができます。


「史跡境界」という、ここから国史跡要害山だよというサインがありました。
冒頭で書いたように、ここからは山城としての遺構が山頂まで連続します。

曲輪に土塁跡と、看板をパシャパシャ写真を撮っていましたが、肝心のその様子が分かる写真を撮り忘れました、、🙇🏻
竪堀は斜面の横への移動を妨げるための防御施設。
曲輪は堀や土塁によって区画された平場のことで、居住用の建物や倉庫、防御施設などが建てられていました。

登山道を歩いていれば明らかに人為的に作られた溝や石積みや地形が見ることができます。
そんな遺構群を全く気にもかけず、突き進む中込店長48才。
登山口の説明書きへの熱心な視線は何だったのか😑

とはいえ雨だから仕方ないですかね
木にくくられていたテルテル坊主も力及ばず、要害山の森に雨が降り続けます。

不動曲輪をこえ

門跡を越えれば

要害山(780m)山頂に到着です!
登山口からは、ものの30分での登頂となりました。

山頂には「武田信玄公生誕之地」という石碑が建てられていました。
駿河の今川氏勢がを甲斐へ侵攻し甲府へ迫ったさいに、信虎は正室の大井夫人を要害山へ避難させ、夫人はその最中に城中で晴信(のちの信玄)を出産したといいます。
一説には要害山のふもとの積翠寺ともいわれていますが、詰めの城としての役割をまさに果たしたエピソードですよね。
要害山山頂は広く、雨で無ければここでゆっくりするのも良かったでしょう。
次なる目的、深草観音へ向かいましょう!


深草観音までは2.0kmで約60分、アップダウンもあまり無いのでもう少し早く着けるのではと出発します。
この時から下山後のお楽しみ(立ち寄りスポットで記載)にみんな頭一杯です(笑)
しかし数分後、要害山の森の中で前方から悲鳴が聞こえてきます…

雨でぬかるんだ登山道で、スリップして泥だらけになる店長。
斜面のトラバース道が、そんな靴であれ一切抵抗を生まない恐ろしいつるつるの道になってました😱
その後もしげる君もやられ、私もカメラを守りながら滑り台のような道を泥だらけになりながら進みました(いや滑りました)

こうなっては3人ともビビって慎重に進むようになりました(笑)
こうなればは傘はしまった方がいいですね。


悪戦苦闘を続けながら進んでいくと、段々と森の雰囲気も変わってきました。
苔むす岩々に、森がさらに静けさを増してきた気がします。

やはり深草観音まで近づいてきました。
道標のある分岐から残り300mの距離です。
下山はここに戻って積翠寺へ向かいます。


深草観音に到着です。
いつ来てもここに来れば空気がキリッと変わるんですよね。
雨の日の訪れたのは初めてでしたが、一層神秘的に感じることができました。


それぞれ表情も姿勢も異なる数多くの観音様が、岩壁や観音堂への経路には安置されています。
岩の壁面が作り出す静かな空間に観音様、荘厳な深草観音の雰囲気を作り出しています。

深草観音を奥に進んでいくと、断崖にかけられた約17mの長さの梯子があり、その先に観音堂が建てられています。
御本尊の「岩堂十一面観世音菩薩」は、普段は麓の瑞岩寺に安置されていますが、毎年4月17日に奥の院に移され、深草観音まつりが行われます。
また秘仏の御本尊は、33年に1度御開帳が行われるそうで、直近の御開帳が2019年だったようです。
次は2052年…😓
次のチャンスは絶対に逃せない🔥

店長は梯子を登って観音堂へ向かっていきました。
ご本尊は無くとも代わりに三体の観音像が祀られています。
なかなか高度感のある梯ですが、興味のある方は是非登ってみてください。
2026年現在、この梯子は老朽化のため登れなくなっています!

観音様のいる岩穴は、ぜひ行ってみてご自身の目で確認していただければと思います。
ちなみに梯子を登らずとも裏から登れますので、店長は岩穴からの帰路は歩いて下りていきました。

幽玄の森の中に突如出現する深草観音。
パワースポットといえば安い表現になりますが、麓のお寺さんよりもご利益やパワーを得ることができそうです。
さてお参りを済ませたら、登山口まで帰りましょう~



下りてくればコンクリートの道が出てきて、ここから更に山道に入れば登山口に戻ることができます。
今回はあえて麓の積翠寺町に下りてきた理由は

深草観音の本尊が安置されている瑞岩寺(ずいがんじ)です。
深草観音の場所は瑞岩寺の旧所だったようで、今は麓の積翠寺町にあります。
中には入っていませんが、「深草山」と書かれた本堂には一度お邪魔してみたいですね。

積翠寺町に下りてからは、登山口まで少し道路を登って戻ります。
これにて今回の行程が無事に終了です(泥だらけだけど)
要害山は山城としての歴史、深草観音とショートコースながら里山を楽しむ要素が詰まった名コースだと思います。
「雨の日も楽しめる」と言える山は正直少ないと思いますが、ここは雨でも楽しんで歩くことができました。
山梨百名山だからという理由だけで山頂をピストンするだけでなく、要害山はせっかくなら深草観音を寄ってみましょう。
縦走をして同じ山梨百名山の大蔵経地山まで行くのもおすすめです。
山百に選ばれた里山は、山頂からの景色だけでなく、歴史を学んで行くと、きっとその山での感じ方が変わりまよ。
さてみんな楽しみにしていた下山後の立ち寄りスポット、そして要害山登山情報まとめをいかに記載しておりますので、最後まで読んでいただければ嬉しいです!👇
要害山まとめ
ログの開始が遅れたり、下山後ログを止めるのも遅くなったので、今回の山行記録は割愛します。
【標準コースタイム(目安) 3時間05分】
要害山登山口駐車場ー0:40ー要害山ー1:00ー深草観音分岐ー0:15ー深草観音
深草観音ー0:10ー深草観音分岐ー1:00ー要害山登山口駐車場
【アクセス(要害山登山口駐車場)】
・車
中央自動車道・甲府昭和ICから約25分、要害山登山口駐車場(約20台)
【アドバイス】
要害山山頂までは、登山道としてとても歩きやすく、山頂までは問題なく歩くことができます。
要害山から深草観音までの道は、道標もあり分かりにくい事は無いが、入る人は少なくなるので地図や地図アプリは要チェックです。
本山行のように雨の碑や雨の後は、滑りやすいぬかるんだ道になる事が多いので、要注意です。
深草観音から積翠寺町まで下る道は倒木などあり、通行はできるが気を付けて歩きたい。
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活用方法はジオグラフィカなどで活用していただけます。
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