こんにちは、エルク店長の綾井です!
早速ですが、立て続けにアップしてまいりました
アークテリクス2024春夏製品紹介ブログ、今回は第三弾です。
今季からリニューアルとなった、新作バックパックは
これから登山シーンで活躍すること間違いなしの、バックパックです!
ARC'TERYX エアリオスバックパック35
アークテリクスのハイク&トレッキング向けのバックパック
「エアリオス」シリーズがリニューアルとなりました。
前回書いたミステリーランチのレイディックスシリーズの紹介でも触れましたが
今季は軽量なバックパックがマスプロメーカーからも増えていて
買い替えのタイミングとしては当たり年なんじゃないかと思っています。
このエアリオスバックパックは昨年の山梨百名山チャレンジで
25座目からメインに使い始め、約60座ほどの登山で使用しました。
8か月足らずで約60座の使用ですから、かなり使い込んできたといっても差し支えないでしょう。
そんな私だからこそ、今回のエアリオスバックパックのリニューアルはとても注目していて
前モデルの悪いところが改善されている点など、よく目についちゃうんですよね(笑)
そこで前モデルと比較もしながら、進化したエアリオスバックパックについて
紹介させていただきます!
SPRC(スペック)/基本情報
エアリオスバックパックシリーズは、バックパック容量のバリエーションも変わりました。
2024年モデルは日帰りで登山で使用しやすい、18Lの小型モデルと
日帰り登山からULパッキングまで可能にする、35Lの中型モデルの
2サイズ、そして35Lはショートとレギュラーの2サイズから選ぶことができます。
カラーは18L,35Lともに2色展開で、ブラックカラーと
淡いグリーンの2色展開となります。
実は旧作は定番といえるブラックカラーの展開がございませんでした。
ウェアのカラーに関わらず、合わせやすいブラックカラーの登場を
待ってました!という方も多いのではないでしょうか。
重量は以下の通りです。
18L: 567g、35L:1160g
35Lモデルでは1kgを切らない重量。十分に軽いですが
そもそも軽量さだけに特化させたデザインとなっておりません。
AERIOS SERIESとは
エアリオスの名前が付いた製品は、このバックパックだけでなく
シューズなどでもエアリオスという名前が付けられています。
そもそもエアリオスの名を冠した製品のコンセプトについて
ここでサラッと紹介させていただきます。
エアリオスシリーズは、シューズに関しても3,000mを越える高山への
アタックとして作られているモデルではございません。
アークテリクスのカナダ本社の近くにある
ハウサウンドクレストトレイルを歩くためにデザインされた
軽量なハイキング仕様となっています。
ハウサウンドクレストトレイル, NORTH VANCOUVER BC
このトレイルはエアリオスのシューズを使う場面を想定したカナダ本社の近くにあるトレイルです。 サイプレスボウルから出発し、ポルトーコーブで終了。 28km、+1800m、-2600m.
泥、木の根、岩が露出した部分、時には険しい岩場など荒れたトレ イル地形を走る25~30kmのチャレンジングなトレイルです。
35~60リットルのパックを背負い、場合によってはナイトギアを携行します。
2,000mも満たない山を繋ぐトレイルですが、緯度も高く雪の多い過酷な環境である
カナダ西海岸の山々なので、ハイキング向けトレイルといえども岩場や荒れたトレイルが出てきます。
そんなトレイルを、場合によっては山中一泊をして越えていくわけですから
軽量でスピードハイクに適した機能性、そして岩場にも対応する耐久性と機能性を
求め作られた製品ラインナップといえます。
素材(マテリアル)
バックパックに使われているメイン素材は
超軽量ながら耐久性抜群の210デニールのHadron LCP(液晶ポリマー)パック素材。
通称ハドロン、この素材はアークテリクスのクライミングパックやシェルにも使われていて
軽さもありながら、驚くほど耐久性の高いアークテリクスの独自素材となります。
ロールトップシステムの採用
エアリオスシリーズはパネルローディング(雨蓋の無いジッパーを開ければすぐにメインコンパートメントにアクセスできるデザイン)システムを採用していましたが
35Lモデルはそのデザインが一新され
ロールトップシステムを採用しました。
ロールトップは雨蓋が無い点はパネルローディング同様ですが
荷物容量に合わせてくるくると折りながらパックの蓋をする
近年はやっているともいえるデザインを取り入れたカタチになります。
これによって、10リットル分の容量拡張が可能になりました。
この恩恵は大きく、荷物の少ない日帰りの1day登山から
軽量コンパクトなギアを詰め込んで、テント泊登山も可能になります。
18Lはパネルローディングのシンプルで軽量なバックパックという立ち位置ですが
35Lはこれひとつで多くの山行に使える汎用性が魅力ですね。
ポケット/収納性
クライミングザックとは異なり、ハイキング向けのデザインとなっているので
エアリオスシリーズは行動中にもとりだしやすいポケットなどが多彩に配置されています。
ショルダーハーネスのフロント左右に配置されたチャック付きストレッチポケットは
大型のスマートフォンも入れることができる、大きめのサイズ。
更にソフトフラスクなどが入るポケットがあり、ソフトフラスクだけでなく
一般的な500mlのペットボトルも収納できます。
見えにくくてすいません、旧モデルを背負っている上の写真では
700mlペットボトルのコーラの入れていましたが、新モデルも700ml対応です。
朗報ですね。
ウエストベルトの右側だけ、ジッパー付きのメッシュポケットを配置しています。
両サイド二つ付けて欲しいという方も多いかもしれませんが
小物やおやつを何種類も分けて収納しないので、個人的にはこれで十分かなと。
引き続きサイドポケットは大きく、ボトルだけでなくストックなども収納可能。
背面側から取り出しやすいように斜めにカットされていますが
旧モデルは上部のバンジーコードで止めておかないと、収納しているストックなどが良く落ちました。
新モデルはより深く、また収納物を固定するコードの位置も変えたので
旧モデルに比べモノの落下のリスクはかなり減るでしょう。
結構ストレスだったので、このアップデートは素晴らしいと思いました。
他にパックフロントにジッパー付きポケットを備えています。
このポケット内側にフロントのバンジーコードが繋がっていて
ここからパック本体外側にあるバンジーコードを締めることができます。
ハーネス/ウエストベルト/フレーム
ショルダーハーネスの仕様は旧モデルと同じく、ベスト型となっています。
二か所のチェスとストラップを留める事によって
揺れの大きいスピードハイクにも対応する、フィット感を生み出します。
ただ~、、旧モデルはこのチェストストラップのバンジーコードが
緩むんです
これがまたストレスで、気が付けば緩んでいいフィット感が無くなっていました。
ここも新モデルは改善してくれましたね。
新モデルでは緩みにくいパーツに変更されました。
まぁこの点は改善してくれないと困ると思っていたので
然るべきアップデートになるかなと思います。
また特許出願中の2点システムにより上部と下部の2か所で調節することで
ポケットの位置やフィットを最適化することが可能になりました。
ショルダーハーネスがパック内側のマジックテープで固定されていて
それを取り外して適切な長さに調整というシステム。
シンプルだけど意外と今まで見なかった構造ですね。
ウエスト(ヒップ)ベルトもアップデートされました。
通気性の良いモノフィラメントメッシュのヒップベルトとなり
前面と背面で調節でき、精緻なフィットを実現します。
ヒップベルトのフィット感がとてもよくりましたね~。
薄いモノフィラメント素材なんですが、腰に吸い付くように固定させることができます。
感覚的な事なので伝えにくいですが、ここは嬉しいサプライズになりました。
フレームシートとアルミステーを備えたパッド入りバックパネルで
背中に触れる場所は汗処理機能の強い素材を使用しています。
こちらは旧モデル同様ですが、夏の登山でも快適に背負うことができましたね。
こんな人におススメ
ハイキング向けのエアリオスバックパックは、正直言って
クライミングパックに比べ完成度が劣る印象を持っていました。
今回のアップデートを機に、登山時に感じていた細部のストレスが減り
ハイカーにとってとても使い勝手のいいバックパックに生まれ変わりました。
安定度、強度、機能面、汎用性、総合的に考えると
ずばり35Lモデルがおすすめです!
フレーム付きバックパックとしては軽く、ヒップ&ショルダーで背負う人に合った
フィット感を実現することができるので、より軽快なファストパックが可能となるでしょう。
日帰り、小屋泊、ULテント泊でのスピードハイクに対応する35Lモデルが
よりエアリオスバックパックの機能、進化をふんだんに感じ取ることができるでしょう。
もちろん18Lもエルクで置いておりますよ~
バックパックひとつであらゆる登山に対応する軽量パックが欲しい方は
ぜひ新しくなったエリアリオスバックパックをご検討ください!
私は新モデルをなぜ待てなかったんだととても後悔しています(笑)
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