みなさん、こんにちは!山百チャレンジ担当の綾井です。
3月から始まった山梨百名山チャレンジの企画ですが、今さらながら3,4月に行きたかった山が多くあるんですよね。
雪解けしてすぐに咲く花のある低山の一座や、残雪の山などなど…
もちろん12月までにそれらの山も登るわけではありますが、来年は個人的に思い残した山に改めて行く事になるんでしょうね(笑)
さて山百チャレンジ18座目は、本企画初の日本百名山です。
今回の山は「大菩薩嶺」です。
日本百名山であり山梨百名山。そして初心者の方でも安心して登ることができるコース取りができて、山梨県内でも随一の人気を誇る山です。
奥秩父山塊に属する山ですが主脈からは外れ、小金沢連嶺(連峰)と呼ばれる大菩薩嶺から小金沢山、湯ノ沢峠を経て滝子山に至る連なり山脈に位置しています。
最近は甲州アルプスと呼ばれたりもしていますが、個人的には昔ながらの小金沢連峰の呼び方が好きだな~
大菩薩嶺の稜線は気持ちのいい縦走路となっていて、縦走をすれば一気に山梨百名山の4座を登頂することができます。
できる、できるのですが、、やはり大菩薩嶺(峠)の単独でのパワーが強いんですよね(笑)
絶対に大菩薩嶺単独の登山について知りたい人の方が多いでしょうし、そろそろメジャーな山でこのブログのアクセス数を増やしたいという邪心も🙄
というわけで大菩薩嶺一座で、お手軽に稜線歩きも楽しめる超定番コースに行ってきました!
もっと下からも登れるけど、やっぱりお手軽重視で「上日川峠」からのスタートです。
大菩薩嶺に登り大菩薩峠へ縦走、そして上日川峠へ戻る周回ルートです。
大菩薩嶺は前回紹介した網笠山と同様に、何度も何度も通った山の一つ。
今回もやっぱり行ってよかったと思う山行となりましたので、登山レポートの本編をどうぞご覧ください!👇
【登山レポ】
大菩薩嶺から大菩薩峠へ、日本屈指の人気縦走路を行く
大菩薩嶺の登山口「上日川峠」はすでに標高が1,600m。
駐車場は第一駐車場から第三駐車場まであり計120台ほど停めれますが、土日はやはり混雑するようです。
平日ハイカーの私には全く関係ない事ですが😑
ロッジ長兵衛の脇から登山道がスタートです。
横の林道を歩いて行っても福ちゃん荘で合流しますが、林道歩きが好きな特異な方以外は、せっかくなら登山道を歩きましょう。
気持ちのいい林の中を緩やかに標高を上げていきます。
いきなり急登が始まるわけではないコースレイアウトとなっているので、徐々に体を慣らしていきましょう。
こういった部分も登山者に優しいんですよね。
鳥のさえずりがよく聞こえるので見上げてみれば、多くの野鳥の姿を見ることができました。
ロッジ長兵衛から福ちゃん荘の間の森は、いつも野鳥の出迎えがあります。
まだ登山開始間もないこのパート、個人的に結構好きな区間なんですよね。
これから登るぞという高揚感もありながら、花や鳥やブナの木、そして笹を揺らす風が爽やかで、いつ来ても美しく心地いい場所です。
登山口から20分ほど歩けば「福ちゃん荘」に到着です。
ここから大菩薩嶺(雷岩)へ行く唐松尾根コースと、大菩薩峠へと上がる表登山道コースに分かれます。
大菩薩嶺は大菩薩峠と合わせて登られる方が多く、その場合はどちらから先に行くかという話なんですが、個人的には唐松尾根から上がって表登山道で下りるルートがおすすめです。
唐松尾根は一部急登になっているので下りよりも登りの方が安全ですし、見どころの少ない表登山道は下りでサクッと使ってもらうのがいいと思います。
というわけで福ちゃん荘を後にし、唐松尾根コースで登っていきます。
最初は砂利道が続きますが
徐々に本格的な登りが始まります!🔥
途中平坦な道になりますのでここで息を整えてから
今度は岩の多い急登を登っていきます。
登山者の多い山になりますので、落石を起こさないように気を付けて登っていきましょう。
良いペースで登って行けば、徐々に視界が開け、これから縦走する大菩薩峠方面も見えてきました。
この日はあいにくの曇空で、午後になるにつれ悪くなるという予報だったので、先を急ぎます!
九十九折の登りを終えれば、間もなく急登も終わります。
最後のひと踏ん張り登り切って
雷岩に到着です!👏
雷岩は大菩薩嶺の山頂から少し東に位置する岩場で、展望のない山頂ではなく富士山を眺めることができるここで休憩をする方が多いです。
とはいえこの日は富士山など遠くの眺望が無かったので
昨年登った時の写真をどうぞ。👐
晴れていれば雄大な富士山の景色を見ることができます!
この日は急いで大菩薩嶺に向かいました。
ここから樹林帯へと入っていきます。
山頂までの樹林帯区間はそこまで長くないので、サクッと行っちゃいましょう。
大菩薩嶺(2,057m)に到着です!
登山口から約1時間20分の行程となりました。
記念すべき山頂ではありますが、ここは展望もないので写真を撮ればまた来た道を戻ります。
大菩薩嶺が人気の理由はこれから向かう大菩薩峠までの縦走路なんです。
さあここからが大菩薩のハイライト!
曇空ですが、気持ちのいい縦走路を歩いていきます!
雷岩から大菩薩峠の間の開放的な笹の平原の尾根歩きは、今にも走り出してしまいそうなくらい爽快なトレイルです。
膝を壊すまではこの稜線をよく走ったものです🥺
大菩薩はいつ来ても最高です!
茅ヶ岳、網笠山、そしてこの大菩薩と、この3つの山は何度も何度も足を運んだ馴染みの山。
家から登山口まで1時間もかからずアクセスできるこれらの山が身近にあるのは、本当に幸せだなとつくづく思います。
途中岩場の下りはありますが、人が多いときは落石に注意しながら進みましょう。
時折日が差せば笹原が黄金色に輝き、鳥のさえずりも心地よく登山者を後押ししてくれます。
稜線の途中には「さいの河原避難小屋」があります。
中は土足のまま入れるので、荒天の時にはこの中で休憩をとるのも◎
この日はもちろん立ち寄らず、残り僅かな稜線歩きを続けます。
「親不知ノ頭」を越えれば大菩薩峠まではあとわずか。
大菩薩嶺の山容を一望できるのはここまでとなるので、ここで振り返って歩いてきた稜線を目に焼き付けましょう。
奥に見える山小屋は介山荘、その場所が大菩薩峠となります。
大菩薩峠に到着です!
大菩薩峠は江戸時代のころ、食料や木材などの物資を運ぶ旧青梅街道(武蔵国と甲斐国を結ぶ道)の重要な峠であり、最大の難所とされていました。
ここまで来れば後は樹林帯に入って下るだけですので、この日はここでランチを取ることにしました。
天気が悪くなる前にこの稜線を歩けて良かったです。
介山荘さんでは、現在エルク店頭で開催中の「山の手ぬぐい展」にも出展していただいております!
オレンジが鮮やかで渋かわいい「到達証明てぬぐい」を、エルクでもご覧いただけますよ~。
山の手ぬぐい展は6月4日まで開催しておりますので、ぜひこちらもお立ち寄りください!
介山荘から更に稜線を登れば石丸峠、小金沢山まで繋がります。
時間に余裕がある方は石丸峠経由で上日川峠に帰るのもおすすめです!
上の写真も昨年のものになりますが、石丸峠から更にその先の縦走路も行きたくなる綺麗な笹原の稜線です。
この道はこの秋まで取っておいて、小金沢山と大蔵高丸へ登る際に訪れようと思います。
大菩薩峠から足を止めずに降りて行けば、30分もかからず福ちゃん荘に帰ってきました。
福ちゃん荘からはまた緩やかで気持ちのいい樹林帯を下りて、上日川峠に帰ります!
以上大菩薩嶺の登山レポートでした。
登山口の上日川峠への林道は、ゴールデンウィーク前から12月中旬まで通行が可能です。
個人的には裂石から丸川峠を経由して登るルートが、ロングコースになりますがとてもおすすめです!(じゃあ登れよという話ですが🙄)
今回のようなお気軽ショートコースから、ロングコースまで、そして季節も問わず楽しめる大菩薩嶺は、やっぱりサイコーっ!でした👏
大菩薩嶺立ち寄りスポット
大菩薩嶺を登ったら、こちらで登山の汗を流しましょう~!
大菩薩の湯
上日川峠から甲州市側へ約15分ほど車で着くことができる、最も登山口から近い温泉です。
肌がぬるぬるするのがすぐ分かるソフトな泉質で、大菩薩嶺からの帰りはいつもここを利用させていただいてます。
大菩薩嶺まとめ
【今回の山行記録】
※ログを開始するのを忘れ、福ちゃん荘手前からのログとなります
山行時間:03:11 距離:6.4 km
登り:388 m 下り:479 m
【標準コースタイム(目安) 3時間45分】
上日川峠ー0:30ー福ちゃん荘ー1:10ー雷岩ー0:10ー大菩薩嶺ー0:10ー雷岩ー0:25ー親不知ノ頭ー0:10ー大菩薩峠ー0:45ー福ちゃん荘ー0:25ー上日川峠
【アクセス(上日川峠)】
「上日川峠登山口」に向かうには、JR中央線の甲斐大和駅から「大菩薩上日川峠線」に乗車します。 平日3便・土日祝日5便運行しており、片道約40分で登山口に到着します。 料金は片道1,020円になります。 上日川峠登山口には300台以上駐車可能な駐車場が併設されているので、自家用車で登山口まで行くこともできます。
甲州市公式ホームページより引用
【アドバイス】
車で上日川峠までにアクセスする場合は、林道の幅が狭い区間もあるのですれ違いの際は要注意。
上日川峠登山口には山小屋あり、トイレもあります。土日は混雑するので早着の方がいいでしょう。
登山道は特に危険個所はございませんが、稜線の岩場のところは落石を起こさぬように通行しましょう。
例年12月中旬まで上日川峠までアクセスができるが、積雪によって早めのクローズもあるので、シーズン終盤は林道情報をチェックするように。
GPXデータ(トラックデータ)←こちらクリックでGPXデータをダウンロードしていただけます。※ログを開始するのを忘れ、福ちゃん荘手前からのログとなります
活用方法はジオグラフィカなどで活用していただけます。
続いての山行記録はこちら👇
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