まだ広河原行きのバスが開通していませんが、今年は雪が少なくキタダケソウがもうピークを迎えているのでは!?ということで、弱くなりやや逸れた台風が本州を通過した6月11日、わざわざ夜叉神峠の駐車場から歩いてのフライング北岳山行をスタッフ綾井が敢行してまいりました!
いきなりこれで焦りました…。
このシャッターの脇に扉があって、そこから通過できます。このトンネルが長く、もちろん真っ暗で怖かったです。
ちなみに初日は雨が一日中降り注ぎ、使われている写真は2日目の帰り道です。
というか15kmの林道歩き&雨でカメラを出す気力はなくなっただけです_| ̄|○
行きは写真を撮ってないので、場面は変わっていきなり白根御池小屋!
小屋にお邪魔させていただき、名物のソフトクリームをご馳走になりました🙏
北岳の各山小屋にはもう人が入っていて、小屋明けの準備をしています。白根御池小屋は15日にオープンだそうです!
外は雨、稜線はものすごい風。普通は白根御池小屋で泊まるのがベターですが、そこは北岳肩の小屋の元スタッフ。重い腰を上げ稜線に向かいます!
小太郎尾根の稜線に上がるとライチョウ発見!写真ではかなり分かりにくいですが、写真中央あたりにいますよ🐦
カメラをドライサックの中に入れ、それをザックの中に入れてたもんで、間に合わずちゃんと写真が撮れませんでした(TT)
でも警戒心強いのはいいこと!この夏も家族揃って生き残って欲しいです!
これまたいきなり肩の小屋到着。ずぶ濡れのウェアを着替え、明日の山行に備えます!
そしていきなり次の日&山頂!
後ろのホワイトバックでお察しだとは思いますが、雨は止んだが霧の中。この日も稜線からは雄大な景色を見れず…これではキレイな写真が撮れず、いいね👍がもらえないのでは!?そして気持ちを奮い立たせて渾身の自撮りです🤳今見たらモジモジ君で前髪が大五郎カットみたい。
しかし今回はキタダケソウの開花状況を見に来たのだと言い聞かせ、群生地になっている吊尾根分岐の斜面に向かいます!
まさかの満開!ハクサンイチゲも混じってますが白のお花の花畑!例年よりかなり早い開花です。
このキタダケソウを見ると、今年も山の季節が始まったな〜とシミジミ。
しかしこれではバス開通の後に行っても、もう咲き終わってしまわないか心配です。ちなみに稜線ではなく、吊尾根の途中から北岳山荘に伸びるトラバース道の開花状況は確認していません。
北岳を後にし、帰路について間も無くガスが晴れてきました。これって登山あるあるですよね…。鳳凰もばっちし!
雨上がりは空気も澄んで、新緑も青々ときらめき気持ちのよい下山です。この時ばかりは帰りの林道のことは忘れましょう。
まあ忘れてもやってくる現実…もう帰りの林道は走って
無事ゴール!そういえば最近山梨では熊の目撃情報が多発していますね。
気になる北岳の登山道情報などを以下にまとめます!
登山道情報(6/12現在)
例年北岳の大樺沢ルートは雪が長く残っているため、今回は白根御池小屋経由の草滑りコースをピストンしました。
雪を踏んだのは小太郎尾根に乗っこす手前のポイントのみ。ここは少しの傾斜で雪も緩くなっていたので、終始アイゼン無しでの登山となりました。稜線上も頂上まで雪が無かったです。
また大樺沢ルートは直接確認していませんが、左股ルートはこの時期、例年10本刃以上のアイゼンが必要になってきます。このルートの現状は北岳山荘が詳しいので、そちらでお問い合わせください。
林道情報
基本的にはみなさんバスの開通後に広河原へ来ると思いますが一応。夜叉神峠から広河原間は通年マイカー禁止です。自転車の乗り入れもアウトです。歩行者は目をつぶっている現状ですが、林道には落石や崩落の可能性もある為、そこで何があっても自己責任のもと入ってください。ただいま集中工事をしていますが、工事の人には快く通していただきました。
北岳肩の小屋情報
僕が働いていた北岳肩の小屋を紹介です。小屋明けの準備もある為、基本的にはバス開通後の営業です。しかしそれまでに泊まりたい方は一度小屋に電話をしてみてください。快く受け入れてもらえるはずです。標高3.000m、稜線からの景色は最高ですよ!
エルクにも置いてある「くりすたる」の帽子。北岳肩の小屋のスタッフのユキさんが自ら編んでいます。フィット感があって、ヘルメットの下にも着用しやすいです。山で使うことを考えて速乾性もあり洗濯もできます!
写真は肩の小屋限定バージョン。生産が追いつかずすぐに完売してしまうので、小屋に寄った際はチェックしてみてください。
右の男性が肩の小屋3代目の森本千尋さん。同じく「くりすたる」の帽子を着用しています。ただいま女性スタッフ急募らしいですよ〜。
アイテム紹介
今回は林道あり、泥んこ道あり、岩ありの道だったので靴選びを迷いましたが、スポルティバの新作軽量シューズをチョイス。
LA SPOLTIVA. ブレードGTX
同社のトレイルランニングシューズのソールを使い、軽量ながら安全性も高いシューズです。稜線に上がれば、硬めの靴の方が岩にも安心して乗れて軍配が上がりますが、そこまでの長いアプローチを考えれば、疲れにくいシューズが良かったです。
雨の中の登山でしたが、防水面も問題なく蒸れも感じなかったです。帰りの林道は走りましたが、しなやかなのでミドルカットでも走れました。スポルティバの中ではワイズも広めなのでオススメです!
最後に
上の写真のように間ノ岳バックのキタダケソウを見たかったー。でもまだ南アルプスのシーズンは始まったばかり!というかまだ始まっていません!笑
お花畑あり、雄大な景色ありの北岳へ、この夏はぜひみなさんも遊びに行きましょう!
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