最近の登山靴の流れは軽量化に向かっています。確かに軽量な靴ほど足上げが楽なのは明らかですもんね。その流れをくんでかスカルパの新作シューズも軽量に洗練されたモデルが登場です。
左:カイラッシュライトGTX、右:ハイドロジェンハイクGTX
新作シューズはこの二足。まずスカルパのデザインってシンプルで飽きがこないデザインですよね。言ってしまえば一目見て「かっこいい!」と思えるようなモノではないというか…。まあなんにでも合わせやすいのは◎です。
左:ミトスGTX(女性モデル)、右:キネシスGTX(男性モデル)
去年までかなりの支持を得ていたキネシス/ミトスシリーズがかわりに廃番に(エルクに少し残っています)。この前モデルは日本人に合いやすい足型で軽さと剛性のバランスもよく、初めての登山靴にオススメしやすいものでした。なのでなくなると聞いてかなり心配しましたが、新作もくせのない造りでさらに軽量化しました。キネシス/ミトスの同クラスはカイラッシュライトGTXにあたります。
クセのなくバランスの良い一足 カイラッシュライトGTX
重量はキネシスが670g、カイラッシュライトが610g(同サイズ比較)。足首の高さはキネシス/ミトスシリーズに比べて新作モデルが少し低め。しかし足首をホールドして安心感はあると思います。足型は日本人に合いやすい少し広めのサイズ感。かなり幅広甲高の足型の人には日本メーカーの靴やLOWAの幅広モデルがオススメですが、ちょうどよいニュートラルな足型となっております。
アッパーはしなやかなナイロン/スエード製。キネシスは人工皮革を使っていたので、ここも違うポイントですね。足に馴染みやすく、保護力もそこそこもっています。
先ほどから「そこそこ」「バランスがいい」などの表現を使っていますが、低山から富士山、アルプスを小屋泊するといった幅広く登山される方にとってまさに『ちょうど良い』モデルといえるでしょう。
左:カイラッシュライトGTX WMN、右:ハイドロジェンGTX WMN
女性モデルもございます。こちらもデザイン・カラーリングはシンプルですね。
スニーカーのような軽さと履き心地 ハイドロジェンハイクGTX
スカルパで超軽量トレッキングシューズと呼べるのは無かったのですが、このハイドロジェンGTXはまさに超軽量カテゴリーに入る軽量性が特徴の一足です。重量が男性モデルが428g、女性モデルで360gとかなり軽量な仕上がりです。
とにかく軽やかにというのが靴の反り具合にも出ていますね。硬めのアルパインシューズなどは前の反りの角度が浅いのに比べハイドロジェンはかなり反りあがっています。これでグングン前へ足運びができるようになります。上の写真ではわかりにくいですが、奥のハイドロジェンのほうが反りが強いですね。
このモデルの売りの一つである「ゴアテックスサラウンド」。今やほとんどの靴がゴアテックスという防水素材を使っていますが、サラウンドは高い透湿性を実現。靴内の蒸れがサイド下部から抜ける仕組みで、夏の低山や運動量の多いファストハイクにぴったりで、靴内を快適に保ちます。
どのモデルを選択するかというのは、自分がどういった登山スタイルで登るかによって大きく左右されますね。紹介したこの二つのモデルを参考に、あとはお店にて自分の足型に合っているかをぜひご確認ください。
毎シーズン靴とザックが欲しくなる綾井がお送りしました~。
SCARPA
カイラッシュライトGTX ¥25.000+tax
ハイドロジェンハイクGTX ¥18.000+tax
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