【山百チャレンジ2座目 三ッ峠山】ハイクとクライミングのメッカ三ツ峠山へ、エルク男四人衆が行く

日向山に続き、山梨百名山チャレンジ企画をお送りいたします!山百チャレンジ担当の綾井です。

前回の山行記録はこちら👇


今年中に100座クリアするためにはどんどん登っていきますよ~!

さて2座目となる今回は「三ッ峠山(みつとおげやま)」です。

三ッ峠山は御坂山地の中にあって、人気の高い一座となります。

三ッ峠山というのは総称であって、開運山、御巣鷹山、木無山の3つ山を指しています。

山ブームが起こった時には、大菩薩嶺と人気を二分したほど多くの方が登っていたそうです。

今でも東京から電車でのアクセスも可能で、一年を通して多くのハイカーを集めています。


三ッ峠山ハイキングだけでなく、関東周辺で最も有名なクライミングゲレンデとして古くからクライマーに親しまれてきました。

今回はエルク男メンバー4人で三ツ峠山に行ってきました!

やはり男だけでは爽やかな景色の写真もむさくるしく見えるのは僕だけでしょうか、、


「せっかくみんなで来たのだから、クライミングも楽しもう!」ということで、今回は三ッ峠山ハイク&クライムをテーマに山行計画をたててみました。

三ッ峠山を登るルートは主に4つに分かれます。

御坂トンネルを抜けてすぐの登山口が三ッ峠山の最短ルートではありますが、今回は河口浅間神社から林道を車で詰めたポイント(鉄塔)からスタートしました。

三ッ峠山へ登った後は、屏風岩で軽くクライミング、そして達磨岩方面に下りる計画です。


今回も最後に立ち寄りスポットや登山情報まとめを記載しています。

それではまずは山行の様子をご覧ください!


①山の天気は何とやら

鉄塔(9:10)-木無山登山口(9:28)-木無山(10:40)-三ッ峠山(11:00)

あのウキウキの写真とは大きく様子が違い、出発の時の4人は重い空気に包まれていました。

この登山口までくるのに整備されていないダート道を車で登り、着いても寒気が抜けず山はガスで真っ白け。


ちなみに当日(14日)の天気予報は晴れ。雨雲レーダーも山梨県全域をオレンジ色のピーカンを示していましたが

そこにオレンジもブルーもなく、グレーな世界が広がっていました。

ヤマ◯ンもてんき◯くらすも快晴予報、いつか晴れるだろうと黙々と進みます。


このコースは誰も登ったことが無いという理由で行ってみようと決めましたが、林道を横切ったり作業道みたいなコースをだらだら登ったりと、序盤は

そこまで面白くないです

山行計画を決めた綾井に冷ややかな目線を送られながら、本格的な山道に入るまで黙々と進みます。

林道を詰め切りからようやくちゃんとした登山道の始まり始まり。

この日は綾井はじめ、店長の中込、裏方の吉田、スタッフ松崎の四人で登ります!


尾根に乗れば気持ちの良い登山道に。急登もありますが緩やかになるところもあり、その単調ではないトレイルを気持ちよく進みます。

時折出てくる泥道も、「やだね~」なんて言いながら男四人キャッキャして登ります。

この時は三ッ峠山の泥んこ道の全容は知りませんでしたが、、

景色が開けて緩やかになれば三ッ峠山最初のピーク「木無山」はもうすぐ。

雲の隙間から光が差し込むようになり、牧歌的な雰囲気となり

みんな機嫌を直してくれたようです(笑)

木無山に到着。ピーク感の少ない場所になるので、ここはさらっとスルー。


三ッ峠山は希少な高山植物が多く自生しています。

「新・花の百名山」に選定され、花の時期にはより多くのハイカーさんが訪れるでしょう。


木無山を後にし、三ッ峠山最高点へ向かう道中も泥んこ道が続きます。


ここまで来ればベンチも多く配置され、散策しながら花や景色をゆっくり楽しめます。

足が付いてねーけど

周辺の山が記された方位盤もあるので、晴れているときは方位盤を使って山の同定を楽しんでください。

何にも見えてねーけど

店長、サングラス意味ありますか?

晴れてくるだろうと祈りながら、前に進んでいきます!

山頂周辺には小屋が複数あり、宿泊や軽食も取れますよ~。

三ッ峠山といえば電波塔がありますよね。

周辺の山からでもその人工物は分かりやすいので、山座同定のしやすい山です。

いざ山頂へ!

真っ白な世界でも日が差せば幻想的に見える不思議。

白って200色あるもんね。

三ッ峠山(1,785m)、無事に登頂です!富士山の景色が見たかったけど、みんなでワイワイ進んだので楽しかったね~。

残すは御巣鷹山だけ、山頂からも近いのでササっと向かいます!


②クライミングと開運ルート

三ッ峠山(11:00)-御巣鷹山(11:20)-屏風岩(11:50)-八十八大師(13:40)-達磨石(14:25)-憩いの森公園(14:34)

青空も少し見えてきました~!

晴れてくれるならこの泥んこ道も我慢して行きますよ~

山頂はここらへんなんだけどな、、

ん?

ええぇ…

見逃しそうなこの場所が御巣鷹山です!

特に三座回りたいという強い気持ちが無ければ、スルーしてもいいかもしれませんね。

さてここからは第二の目的、クライミングをしにいきますか!


僕たちの下山ルートである達磨石方面に下りて行けば、三ッ峠山の岩場にアクセスすることができます。


山頂直下にある屏風岩(びょうぶいわ)が、クライミングをする岩壁となります。

標高差130メートル、幅750メートルのほぼ垂直な壁で、クライマーでなくともその大岩壁を見上げれば感嘆の声を上げるでしょう。

エルクの大型新人、松崎がまずは先陣を切れば

負けてられないと店長も続きます!

屏風岩は難易度の高いルートもありますが、比較的簡単なルートもあり初めての外岩でも快適に楽しめるではないでしょうか。

これからエルクではクライミング講習も始めていきますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。


クライミングもほどほどに楽しんだ後は、達磨石方面へそのまま下りていきます。

このルートは屏風岩に沿って作られているので、岩壁を横目に散布をトラバースするカタチで道が作られています。

街も富士山も見ながら歩けるのですが

下山時は富士山の裾野が少し見えるくらいまでには晴れてくれました。

山梨百名山企画をやっていくうちに、富士山は何度も見る事になるでしょう。


ここから先は修験道の参道として使われたことから、数多くの遺構も見ることができます。

空胎上人の供養と信者の安全祈願をこめて建てられた「八十八躰供養塔」、その上には「八十八大師」があり、ここにお参りをすれば西国八十八か所巡りをしたのと同じ御利益があるとされています。

さらには空胎上人が三ッ垰山を開山する際に小石に経文を写経して地に埋められたとされる「一字一石供養塔」など、登りとは全然違ってこのコース上は飽きずに降りることができました。


開運の山の名前に恥じない、ご利益&パワースポットの数々を巡ることができました!

これを機に山百チャレンジ企画が快晴が続いてくれればいいですね。(梅雨よ来ないで)

九十九折の下山道も下りきれば達磨石に到着です。

僕たちはここから林道を少し下りたところ(憩いの森駐車場)にある、駐車場に車をデポしていました。

このルートは麓の三つ峠駅から続いていて、達磨石まで歩いて一時間半ほどでアクセスできます。

僕たち軟弱なんでここは車の力を借りました。


三ッ峠山は花、クライミング、富士山の絶景と、3拍子揃った山ですがちゃんと楽しめたのはクライミングくらいでしたので少し消化不良な山行に。

2座目なんで他の山にも急いで行かないといけないですが、花の時期にまたリベンジしたいなと思った綾井でした!


👇最後に立ち寄りスポットと三ッ峠山のまとめ情報を記載します👇


三ッ峠山立ち寄りスポット

今回の山行の登山口の麓に、開運山以外でもパワーをもらえる立ち寄りスポットに寄ってから登りました。

河口浅間神社

ここは865年に建立された富士信仰の歴史ある神社の一つです。

河口浅間神社も富士山の信仰対象と芸術源泉の構成資産の一部として、世界文化遺産に登録されています。

境内には七本杉とよばれる杉の巨木が7本も。しっかりパワーをもらってきました!

こちらもぜひ入山前にお詣りしてみてはいかがでしょうか。


帰りにも河口浅間神社へ車で降りていくと、観光の方がたくさん集まっているスポットもありました。

河口浅間神社 遥拝所 【天空の鳥居】

※上写真は河口浅間神社ホームページより引用

外国の観光客がたくさんお越しになっていたのが、富士山の遥拝所となる天空の鳥居です。


今回は混雑していたのでスルーしましたが、行きたい方は朝一とかに狙っていくといいかもしれません。


三ッ峠山まとめ

【コースタイム(目安)】

・河口浅間神社ルート(この山行の登りルート)

河口浅間神社ー1:30ー鉄塔ー0:25ー白滝林道終点ー1:10ー木無山ー0:15ー三ッ峠山(開運山)

⇒登りコースタイム3時間20分

※河口浅間神社からの白滝林道はダート道となっていますので、車で入られる方は運転をご注意ください。

・三ッ峠駅ルート(この山行の下りルート)

三ッ峠駅ー1:30ー達磨石ー1:00ー馬返しー1:50ー三ッ峠山(開運山)

⇒登りコースタイム4時間20分

・最短コース

三ッ峠登山口(標高1230m)ー0:15ー登山道入口ー0:40ーベンチー0:45ー三ッ峠山(開運山)

⇒登りコースタイム1時間40分


各登山口へは公共交通機関でもアクセスが可能です。

コースやアクセスについて詳しくは、富士急行様の三ッ峠山紹介サイトが分かりやすいですので、こちらリンク張っておきますね。👇


【アドバイス】

三ッ峠山は各ルートともに整備がされ道標など道に迷いやすい事はございません。

ただし登山道上が泥道になっているときが多いので、気になる方はゲイターの装着を推奨します。

また屏風岩の下を通るコース上では、落石の危険があるので、クライミングをしているところは素早く通ることをお勧めします。


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活用方法はジオグラフィカなどで活用していただけます。