【熊野古道(エルクツアー)3.23~25】語り部と歩く世界遺産の道

熊野古道は熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称。

今回はまだまだ寒い3月下旬、2004年に世界文化遺産として登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は熊野古道中辺路をエルクツアーで歩いてきました。


今もなおかつての面影をとどめる熊野古道、道端にひっそりとたたずむ王子跡、お地蔵さん茶屋・宿場跡など古の旅人たちに思いを馳せながら歩いた2日間。


夜行発のバスに揺られ着いたのは中辺路の出発点の滝尻王子。(王子とは参詣途中で儀式を執り行った跡、または休憩所)

「熊野本宮語り部の会」の語り部・井手さんと合流していざ出発です。


九十九王子(数多く有る王子の意味)の中でも格式の異なる五体王子に数えられる滝尻王子の鳥居を神聖な心持ちでくぐる。

熊野古道には500m毎に写真のような道標が立っています。熊野本宮大社までは75基の道のり。

山間を縫うように行ったり来たり。こんや山道や

時には集落の横を通ったりします。

高原(たかはら)熊野神社にお参り。

高原霧の里休憩所にてランチタイム。汗ばんだ体には心地よい風が吹いていました。

フランス~スペインにまたがる「サンチアゴの道」と共に古の道が世界遺産に選ばれている熊野古道。道中には至るところに旅人をもてなす気持ちが表れています。

和歌山県はスペインのガリシア州と友好・姉妹提携しているそう。

苔むした石畳の道が続く。

むかし王子、茶屋としてにぎわった場所にはこんな立派なバイオトイレも設置。

道沿いにはお地蔵さんもたくさんいらっしゃいます。

このお地蔵さんは熊野参詣中にこの場所で亡くなり、それを不憫に思った地元の方々で祀られたとのこと。だいぶ風化してしまっていて分かりずらいですが口に小判を咥えているそうです。

山中から次の集落へ抜ける。昔の旅人もきっとほっとしたんですかね。

継桜王子。こちらはかつて現皇太子もお参りされたようです。

峠越え。登山ほどではないけれど、思っていたよりもアップダウンもあります。

集落の庭に鎮座する石。一見ただの石ですが、かの陰陽師安倍清明が腰を降ろして休んだと言われている石だそうです。

古の道と現在の道路が交差する場所。ゴールの本宮まであとひと踏ん張り。

箸折峠に有る牛馬童子。

熊野本宮大社まであと少し。展望台から大きな鳥居が見えます。

2日間、約40kmの長い道のり。

最後まで歩き切った皆さんの顔は満たされた満足感であふれています。

何か御利益あるかも・・・

最終日は那智の滝・熊野大社を観光。さすがは落差日本一の大滝、間近で見ると圧巻の迫力。


今回は中辺路部分だけを歩きましたが、熊野古道には中辺路以外にも小辺路、大辺路、大峰奥駆道などまだまだ魅力的な古道が数多く残されています。

登山と違い、里にも近く比較的軽装備で臨める古道トレッキング。

次回はどこを巡りましょう?!

ご参加いただいた皆様お参りおつかれさまでした!




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