お盆が終わった8月21日、エルクの特別営業期間も終わり久しぶりの定休日でした。悲しいかな、エルクスタッフの綾井&深澤の独身コンビは揃って予定なし。前日の夕方にどこかへ行こうという話になり、この筆者である綾井から『離山』を提案した。
生粋の甲州人でクライマーのスタッフ深澤はなんと鳳凰三山を登ったことがない。むしろ北アルプスのほうが詳しいといった始末。ここは南アルプスのやぶ山を身をもって体験できるうってつけの登山になる。
離山という山は山梨の方でも聞き覚えがない人も多いでしょう。鳳凰三山の地蔵岳の北に伸びる尾根上に位置し、登山道のないやぶ山のバリエーションルートになります。北側からⅤ峰・Ⅳ峰・Ⅲ峰・Ⅱ峰・Ⅰ峰・離山本峰という順で、その間に鋭いギャップを抱える岩峰です。
僕も最近までは離山については全く知りませんでした。山を通じて出会った先輩K氏のブログを拝見し、その日からこのルートに行きたくてたまらなくなっていました。氏曰く「青松白砂ここに極まれり」と。
※上の離山の3つの写真はK氏のブログから写真を使用させていただきました。燕頭山ルートからと赤抜沢ノ頭からの写真です。
登山口は精進ヶ滝駐車場。地形図の右上のポイントのところから離山を経て、地蔵ヶ岳までいって一般ルートで下山します。
駐車場で準備をしていると、これからやぶ山へ入ると思えないスタイルの男が現れた。スタッフ深澤である。スキンメッシュを単体使用するスタイルはどうしても「ち〇び」が見えてしまう。ここは後ろ姿での自主規制をかけさせていただきます。
これでも緊急用の幕営具と補助ロープなどは持って臨みます。
さて大武川の支流、石空川(いしうとろがわ)にかかる橋を渡るところからスタートです。
さっそく離山から東に伸びる尾根に狙いを定めて、入りやすそうなところから急登を上がります。
出だしの急登ですでに綾井は息も絶え絶えで進みます。しかし深澤はさすがエルクNO.1の体力の持ち主でどんどん進む。先頭を追い越すことはないだろうとナビゲーションを丸投げ。
しばらくするとこの山行で初めてのマーカーを発見。たまに登山者も入るようで、踏みあとか獣道か判別できない程度の道がいくつか見られました。
苔むした巨岩群、ふかふかの土の道、やっと体が慣れてくると森の美しさを実感できる余裕がでてきました。
標高を上げると邪魔にならない程度の笹が現れます。広い笹尾根の急登を上がりながら、地形図にある1898mのピークを目指して一気に詰め上がります。
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