家で布団の中で縮こまって寝ていた冬が終わり、いよいよアウトドアのメインシーズンに突入です!
とはいえ登山のテント泊山行の時は、標高の高いところでは夏でも朝晩はダウンジャケットが必要なほど冷え込みます。
キャンプ場でも富士五湖エリアや八ヶ岳山麓など、標高が高いキャンプ場が多いので、時期や天気を選ばないと、寒くて寝れないという思いをしてしまうかもしれません。
そこで難しくなってくるのはシュラフ(寝袋)選びですよね。
エルクでは日本の高品質羽毛ブランド「NANGA(ナンガ)」のシュラフを、多数取り扱っています。
ナンガは今シーズンから新作も多くリリースされ、更に選ぶのが難しくなっちゃうという嬉しい悲鳴に(笑)
用途や対応気温に応じて適したモデルが異なりますので、それぞれ使用シーンを想定してご紹介させていただきます!
AURORA LIGHT シリーズ
ナンガのシュラフといえば、オーロラライトシリーズがやはり有名じゃないでしょうか。
登山者の間で評判になって、近年ではキャンプシーンでも憧れのシュラフとして、やはりオーロラライトが人気の高いモデルとなっています。
実際に僕もはじめてのシュラフを買うのに、いろんな選択肢があった中でナンガのオーロラライト450DX(旧モデル)を思い切って選びました。
それから8年、初めてのテント泊の時から今に至るまで、まだまだ現役で頑張ってもらっています。
この選択には後悔は無かったですね~。
オーロラライトシリーズの最大の特徴は防水シュラフであるという事。
防水透湿素材のオーロラテックス素材を採用していて、体から出る水蒸気を外に逃がして、結露など外からの濡れを防ぎます。
羽毛は濡れてしまえば膨らみが無くなって、一気に保温性が下がります。
濡れから羽毛を守る防水性は、やはり長期縦走登山や、結露の多い季節などでは安心感が段違いですよね。
重量については他社の山岳向けハイスペックモデルと比べれば、そこまで軽いとは言えません。
例えば「オーロラライト450DX」(羽毛量450g)は総重量が865g、シートゥサミットの「スパークspⅢ」は羽毛量が430gで総重量が665gとなります。
とはいえシュラフを濡れから守るシュラフカバーを持っていった場合はどうでしょうか。
その差し引きを考えれば、決して重いとは言えませんね。
エルクでは2022年春夏シーズン、3つのオーロラライトをセレクトしています。
オーロラライトシリーズ最軽量モデル「オーロラライト350DX」
総重量:730g、快適使用温度/下限温度:5℃ / 0℃
合理的構造で軽量化した3シーズンモデル「オーロラライト450DX」
総重量:865g、快適使用温度/下限温度:0℃ / -5℃
カラーもそれぞれのモデルに複数あり、女性にぴったりのショートモデルもございます。
これからの時期の登山で購入を検討している方にとっては、軽さ重視の350DXや、保温性を重視したい方には450DXがおすすめですね。
個人的にも昔のオーロラライト450DXをずっと使っていますが、装備によっては春から晩秋の紅葉登山まで対応してくれます。
初冬の季節や冬の中級山岳までフォローしたい方は、間違いなく600DXなってくるでしょう。
ボックスキルト構造に加え、チタンスパッタリング材を採用することで輻射による蓄熱・保温効果を高める昨日が、この600DXから付いてきます。
単に重量と羽毛量だけでは分からない、保温性を高める工夫が施されてるんですね。
羽毛については760FP(フィルパワー)のスパニッシュダックダウンを採用。
高品質ダウンによる膨らみが素晴らしいです!
僕のオーロラライトはへたってきているので、ここまでの膨らみは無くなってきました、、
ちなみに同じくオーロラライトのSPDXモデルというのは860FPなんですが、値段が倍近くするのでエルクでは取扱いはしておりません。
憧れるんですけどね(笑)
山岳で持っていける重量と保温性を兼ね揃えるオーロラライトシュラフ。
その機能性の高さも相まって、キャンプでも今や人気のモデルとなっています。
こちらは定番なんですが、ハイシーズンになれば毎年売り切れたりするので
お早めにご検討くださいませ!
MINIMARHYTHM ZERO&MINIMARHYTHM HALF
続いて紹介するのは、今季リニューアルとなった最も軽量さに特化した山岳モデル「ミニマリズム」です。
こちらのモデルは保温性が必要な胸から上を横バッフルに、胸よりしたは縦バッフルにする事で、限られたダウン量のなかでより効率的に保温性と寝心地を確保しています。
MINIMARHYTHM ZERO(ミニマリズムゼロ)は、ダウン量が180gで総重量が約325g。
比較対象となるのはイスカの「エアドライト 190」でしょうか。
羽毛量が190gで総重量 415gと、コンパクトさと軽量性ではミニマリズムゼロに分があります。
カラーはこちらのブラックもありますよ。
ミニマリズムシリーズはNANGAの最軽量スリーピングバッグシリーズとして、極限まで無駄をそぎ落としたデザインであり、素材も軽量さを重視したものを採用しています。
まずはセンターの位置に配置された、胸元までのジップ。
サイドジッパーが主流ですが、軽量性と保温効率を考えて最小限のジッパーしか配置していません。
表地と裏地共に7×7デニールのナイロンリップ素材を使用、これは極薄といってもいいほどの薄さと軽さですが、強度とのバランスも考えられたギリギリの選択といったところでしょうか。
羽毛はUDD DX(770FP)という、超撥水加工を施しことで「湿気を通すが、水を吸わない」山岳シーンでは理想的な羽毛を封入しています。
下限使用温度が0℃と設定されていますが、あくまで下限ですので、8~10℃くらいが快適使用温度になると思われます。
テント泊登山の場合は別にダウンジャケットなど持っていく場合が多いので、その組み合わせ次第では5月~9月のハイシーズンで活躍しそうです。
対してMINIMARHYTHM HALF(ミニマリズム ハーフ)は、上着との組み合わせて使うハーフスリーピングバッグになります。
フードをそぎ落として、肩部分まで覆う形状を採用したデザインです。
フード付きのダウンジャケットとの組み合わせがベストでしょう。
それによってダウン量が130gで総重量は約265gという超軽量化を実現。
これだけ軽量、コンパクトなモデルとなりますので、UL(ウルトラライト)装備で揃えて、20L~30L台のザックを使ってのテント泊も可能でしょう。
軽くてコンパクトとはいえど、寒がりな方はやはり手を出すべきではないシュラフですね。
あとは大柄な男性には窮屈に感じるかもしれません。
MOUNTAIN LODGE BAG 200&120
2つのシュラフシリーズを紹介してきましたが、すべからく値段が高いんですよね、、
僕なんか冬用シュラフがなかなか変えなくて、厳冬期の冬山でもオーロラライト450DXに夏向けシュラフを重ねて使用しています。(おすすめはしません笑)
使用する季節は夏がメインの方には、コスパに優れたMOUNTAIN LODGE BAGシリーズがおすすめですよ!
マウンテンロッジバッグは少し羽毛の質が落ちますが、スパニッシュダックダウン(650FP)を使用したれっきとしたダウンシュラフです。
触ってみてもしっかりとダウンの膨らみは感じられますよ。
化繊モデルと比べればやはりコンパクトになるので、お求めやすいけど携行性にも優れたモデルといえるでしょう。
このシリーズはダウンが200g封入され総重量が約585gのMOUNTAIN LODGE BAG 200。
ダウンが120g封入され総重量が約435gのMOUNTAIN LODGE BAG 120の2種類です。
それぞれ2カラー展開となります。
夏山登山や避難小屋での使用にもいいですし、夏秋のキャンプの時でも十分な温かさを提供してくれるでしょう。
とはいえ秋まで使いたいという方は間違いなく200モデルを選んでくださいね。
キャンプにも登山でも使いやすく買いやすいモデルなんで、こちらは昨年はあっという間に売り切れた人気モデルとなりますよ!
RECTANGULAR PADDING BAG
最後に紹介するのは、ずばりキャンプでガシガシ使っていただける新作モデル「RECTANGULAR PADDING BAG(レクタンギュラーパディングバッグ)」です。
これはナンガのシュラフなんですが、化繊綿を使用したモデルになります。
化繊綿はどうしても保温力とコンパクトさではダウンに敵いません。
しかしダウンに比べて安いという点と、洗濯などの扱いが楽ということも大きなメリットの一つです。
汚れれば専用洗剤ではなく一般洗剤でガシガシ洗っていただけます。
温度対応域などの表示はありませんが、ポリエステルの中綿を800gも封入しているので、ボリューム感もあって一見暖かそうです。
冬はさすがに厳しいでしょうが、春~秋の標高の高くないキャンプ場では十分使えそうですね。
さてスペックだけでなく、キャンプでの使用で快適さを求めたモデルになりますので、その点についても見ていきましょう。
保温性&軽量性重視のマミー型ではなく長方形のレクタ型のデザインに。
寝返りも打てるし窮屈感も少ないので、ぶっちゃけ山でも封筒型で本当は寝たいくらいです(笑)
このモデルはガバッと開けるL字ファスナーが付いていて、開いてかけ布団にしたり、寒い時期にはスリーピングを中に入れて使用することができる汎用性もあります。
冬キャンプする人にとっても、シュラフのブーストとしてプラスできるのは良いですよね。
また収納袋に入れればクッション代わりにもなるという、余すことのない使いやすさ!
収納袋のデザインもかっこいいので、ついつい見せつけたくなりそうですね~。
レクタンギュラーパディングバッグはダウン量によるモデル違いはございませんが、3カラー展開となっています。
どれも今どきなキャンプシーンを意識した配色になっています。
このブログを書きながらも、どんどん欲しくなってきました(笑)
今回はエルクで取り扱いをしているメインのナンガシュラフをずらっと紹介しました!
用途はもちろん、気温だったり個人の寒さへの耐性によっても、何を買うのが正解というのは正直決めづらいところなんですよね。
それでも買った後も後悔が無いように、買う前はしっかりと下調べをしていただければと思います!
それでは今回も最後までご覧いただきありがとうございました~。
0コメント