こんにちは。
エルクの裏方担当 吉田です。
普段は店頭よりバックヤードにいることが多く、「あの人やめちゃったのかな」と言われることも多々ありますがちゃんと仕事をしております(笑)
そしてあまりにも好奇心旺盛でギアが大大大好きなこともあり、ブログを書かせてていただくことになりました。
今後も度々出てくることがありますので、宜しくお願いいたします。
さて気候も暖かくなり、登山・キャンプが楽しい季節になってきました。
今回ご紹介したいのが、こちら。
EVERNEW Backcountry Almi Pot ¥4180(税込)
発売から数ヵ月、今も品薄で大人気の本商品。
今回は私が使ってみて感じた 良い所や少し使いづらい部分などをご紹介したいと思います。
エルクで唯一のファストパッキング・UL思考のため、本記事はだいぶそちらに傾いた内容となっております。
Backcountry Almi Potとは
Backcountry Almi Potとは、「ロータス」というメーカーさんのアルミポットを復刻させたものになります。
一言でいえば、1合炊きができて木に吊るせることができるソロクッカーです。
ULハイク界隈で惜しまれつつも生産が終了した商品だったので、この復刻は飛び上がるぐらい嬉しいものでした(笑)
基本スペック
サイズ:径122×深さ67mm
素材:アルミニウム(アルマイト加工)
質量:140g
満水:650ml
小さくてかわいらしい見た目です。
蓋と取り外し可能なベイルハンドル(弦)、中には三本のメモリとだいぶシンプルです。
下から200mm、400mm、600mで、フリーズドライに使用するときも便利です。
焚火でもガンガン使える様に特殊コーティングはせずにアルマイト加工のみとし、厚みは0.8mm。
経験的に1~1.5合炊きぐらいはいけると思います。
このクッカーの良い所とは
良い所
①小さいのに炊飯から煮込みまで汎用性高し
➁スタッキングのしやすさ
➂容量がソロにちょうどいい
④吊るして豪快な料理を楽しめる
順に解説していきたいと思います。
①小さいのに炊飯から煮込みまで汎用性高し
小さいのにというところがポイントです。
今まで数多くのクッカーが世に出されてきましたが、”小さく”炊飯や料理ができるアルミクッカーってあまりありませんでした。
ソロ用クッカーはいくらでもありますがその大半が縦長・直径が大きいものが多く、UL・ミニマムを追求する人たちにとってはパッキングしづらいのです。
なので、深型シェラカップの取っ手を外したり...と工夫をしていましたが、ほとんどがチタン製。
材質的に料理は不向きなことから、お湯で作る料理がメインになることもしばしば...。
この大きさであれば、10~15Lのザックにも難なく入りますし邪魔にならない。
ファストパッキングや軽量化にもおすすめなのです。
➁スタッキングのしやすさ
私が確認したぴったり重なるもの.
・Ti570cup/EVERNEW
・Ti Storage pot 560/EVERNEW(蓋はつけられず)
・ チタンシェラカップ深型600フォールドハンドル/BELMONT(取っ手を外した状態)
同社のクッカーは重ねられるとは思っていましたが、まさかベルモントのものまで重ねられるとは...と感動したのを覚えております(笑)
チタンを重ねることで「お湯はチタン・料理はアルミ」と材質の特徴にあわせた使用ができ、燃料の節約にもなります。
そして、蓋はフライパンにして使っています。
さらに驚いたのは、SOTOのウインドマスターが入ること。
当店でも人気の商品ではありますが、縦長のためクッカーに入れづらいというデメリットもあります。
もちろん上記チタン鍋をスタッキングをした状態でも、バーナー・カトラリーは余裕で入ります。
残念ながら、110OD缶は入れたまま蓋を閉めることができませんでした。
➂容量がソロにちょうどいい
これは先日山で食べた食事です。
フリーズドライを活用して作ったのですが、すぐご飯が冷めてしまう山頂では一気に作りたいですよね。
フリーズドライ食品(エルク店舗内調べ)の平均湯量をまとめると...
アルファ米:110~175ml
おかず:80~100ml
スープ:160ml
コーヒー:150ml
となり、大体 合計600mlのお湯を一気に沸かす必要があります。
650mlの本クッカーなら余裕で沸かすことができますし、スタッキングしたチタンシェラカップ深型600フォールドハンドルもぎりぎり600ml沸かすことができます。
軽量化のためにはチタンシェラカップを削ってもいいですし、ケースバイケースだと思います。
④吊るして豪快な料理を楽しめる
一度はやりたい吊るし鍋スタイル。
豪快な炎で炊くご飯は最高です。
本商品はシリコンカバーなど溶けてしまう樹脂部品を使っていないので、心置きなく焚き火料理を楽しめます。
また蓋はくぼんでいて、石などの重しやアツアツの炭などを乗せやすくなっています。
ベイルハンドル(弦)は曲げ加工されていて自立するので安心感があり、うっかりこぼしちゃったなんてことにはなりません。(私はトランギア 1.0ℓビリーコッヘルで経験あり笑)
蓋にはつまみがあり、焚き火の上でも安全に蓋を外すことができます。
このつまみは硬めで動きづらいので、なかなか引っかからないというストレスがありません。
割りばしからスプーンの柄、細めの薪ばさみやオピネルの№6.7などは入るかと。
火力が簡単に調整しにくい焚き火の上では、こういったちょっとした工夫が大切だと感じます。
煤だらけになっても掃除してまた使って...と使うたびに自分だけのクッカーになっていく様はとても男心がくすぐられます。
私の場合はアルミ製品をスチールウールで磨いてしまうのですが、その傷ついた感じがたまらなく好きです。
使えるけど..ちょっと注意点
①ベイルハンドル(弦)を持ったままご飯は食べづらい。
持った状態だとゆらゆらしてしまい食べづらいです。
煤だらけ&アツアツになったクッカーを持ちながら食べるのは、なかなか困難ですよね。
私の場合、山では手ぬぐいを、キャンプではハンドルを使っています。
➁なんだかんだ重い
BackcountryAlmiPotは単体で130g
チタンシェラカップを合わせたりすると、200gほどになります。
200g以下でバーナー込みのクッカーセットを作ることが容易になった昨今において、超軽量ではありません。
➂インスタント麺やレトルト食品の湯煎に少々困る
インスタント麺などは割らないと入りません。(日清のカップラーメンなどは入ります)
レトルトカレーなどは全部浸らないので、少しづつお湯をかけたり回しながら温める必要があります。
終わりに
いかがだったでしょうか。
最後にデメリットを書いてしまいましたが、山でもキャンプでも旅のようなロングハイクでも...ここまでコンパクトで万能で幅広い調理ができるクッカーはなかなかないと考えると、重さ以上に価値はあると思います。
きっとあなたの相棒になってくれるクッカー
一緒に色々な場所へ出掛けてみるのはいかがでしょうか。
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